Published On Mar 30, 2024
朗読芝居(54)夏目 漱石 作「入社の辞」をアップします。
文豪って、「成功した作家」であり、才能に恵まれた人でありと思いがちでしたが、やはり苦労をしていたのだなと、本作品を読んで思いました。
夏目漱石は大学から朝日新聞に転職したということさえ知りませんでした。あくまで、本文から推測するだけですが、大学の薄給では生活で困る為、バイトをしなければならず多忙になってしまっているのに、自分なりに納得のいく授業を行うためには本を読んで勉強をせねばならず、どんどん自分の時間が無くなっていく。その為、書きたいものもかけずに、神経衰弱になったというのは、推測は容易です。
大学から解放されて、生活に十分な給与をくれる朝日新聞に感謝し、やる気を示す漱石。頑張れ!と言いたくなりました。
しかし、大学の講義の不調の理由付けが、犬だったり、図書館、学長だったりと面白い。
2,3事例を挙げてアピールするのは、漱石の癖なのかとと思いました。
後、初め、自分のことを「余」と呼ぶのはそうなのかと思いましたが、途中、「漱石」と呼ぶのには、小さな女の子みたいな感じがしましたが、どうなんだろう…?
他の「朗読芝居」作品も、下記のアドレスの「『朗読芝居』ライブラリー」でまとめておりますので、こちらからお楽しみ下さい。 https://naruleadence.wixsite.com/roudokuli...
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