【衆院選|新潟3区】都市部の無党派層の票をめぐる三つ巴の戦い【新潟】スーパーJにいがた10月10日OA
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 Published On Oct 10, 2024

衆院選の県内選挙区の動向についてお伝えするシリーズ。3回目は、新しい区割りで村上市や新発田市など、県北地域に新潟市北区・秋葉区が加わった【新潟3区】です。

自民党と立憲民主党の2人が過去4度熱い選挙戦を繰り広げ、今回は維新から新人が出馬して、三つ巴の戦いとなる見込みです。無党派層の票が〝勝敗のカギ〟を握ってきた、この選挙区でそれぞれの候補はどのような戦略で戦うのでしょうか。

新発田市で妻・更紗さんと共に手を振るのは、自民党の斎藤洋明さん。

■自民党 斎藤洋明氏
「妻と一緒にいるほうが手を振ってくれる人も多いし、妻に手を振ってくれる人も多い。」

前回の衆院選では、相手候補に約1万4000票の差をつけて勝利しました。自民党では、麻生派に所属。
6月の集会ではこんな発言もー

■自民党 斎藤洋明氏
「岸田総裁は、岸田総裁の考えで頑張っているが、今こういう状況に陥った責任は、最終的に誰かが取らないといけない。リーダーの責任も大いに議論されるべき。」

現役の国会議員が、総理大臣の責任を問う発言。裏金問題で支持率が低迷する中で注目を集めました。石破政権では、財務副大臣に就任。自民党の改革と共に、経済政策に取り組むと訴えます。

■自民党 斎藤洋明氏
「やっぱり一番は景気であり、経済であり、地元の産業なんですよ。当然、自民党は改革します。それは、当たり前のことです。そのうえで世の中もよくしていきますと訴える必要がある。」

しかし、トップが変わっても、なお裏金問題の影響を感じています。

■自民党 斎藤洋明氏
「今回は厳しいよ。いつもの仲間に声をかけようと思うけども、今までと同じようにいくかわからないと言われる。これは自民党への不信感の問題で、テクニックでどうこうという問題じゃない。私自身が考えて行動してきたことを、言っていきたいと思います。」

今回の衆院選では、強い地盤を持つ農村部だけではなく、都市部での支持獲得を重視しています。
前回、唯一負けたのが、新潟市北区の一部でした。区割りの変更で、新潟市北区の全域と新潟市秋葉区が加わったことで、無党派層の多い“都市部”が選挙区に増えました。大票田の新発田市だけでなく、月に数回、新しく加わった地域に入り、地元の県議や市議などとあいさつ回りを行ってきました。

■自民党 斎藤洋明氏
「都市部は自民党。とりわけ厳しいと思ってますので、相当努力しないといけないなと思っています。今まで選挙区だったところは積み上げがあるので、それを生かしていくし、新しいところは一からになってしまうという違いはあるが、やることは変わらない。」


そして、リベンジに燃えるのが、この人。
新発田市で開かれた決起集会にロッキーのテーマで登場したのが、立憲民主党の黒岩宇洋さん。

■立憲民主党 黒岩宇洋氏
「私は、3年前の10月31日に落選しました。」

過去4回の衆院選で斎藤さんと対決し、2勝2敗。しかし、前回は1万4000票差。それも、ほとんどの市区町村で敗れました。比例復活もなりませんでした。支援者から聞こえてきたのは「選挙前に地元で顔を見なかった」という声。敗戦後の3年間、地元でのあいさつ回りを重点的に行ってきました。

■立憲民主党 黒岩宇洋氏
「私自身、素浪人の身ですから、今この3区の街に出て一軒一軒訪ねてお願いしたり、ポスターも貼ったり、汗水たらすしかないと思ってます。」

無党派層が多いとされる秋葉区など、都市部が新たに加わったことをプラスと捉え、積極的に足を運び支持の拡大を図っています。党本部から応援に駆け付けた安住淳元国対委員長も、この3年間を評価しています。

■立憲民主党 安住淳氏
「この3年ね、風雪に耐えてよく歩いたと思いますから、県民の皆さんよく見ていただいているんじゃないかと思ってます。」

立憲民主党の代表選では、去年10月に黒岩さんの応援に駆け付けた野田佳彦代表が就任。裏金問題への批判を強め、政権交代を訴えます。

■立憲民主党 黒岩宇洋氏
「パーケンだとか、企業献金だとか、裏金で豊かになってる。このね、やっぱり割りを食ったっていう感は、すごく強い地域です。やっぱり政権交代に持っていける、ないしは拮抗させなければ、どんどん、どんどん割を食うのが国民だという、こういう総意を持った戦い、本当の最後の決戦だという、その思いで戦います。」

今回の選挙は、負けたら終わり。まさに『背水の陣』です。

■立憲民主党 安住淳氏
「はっきり言いますけど、黒岩宇洋最後の戦いです。これで負けたら、やめてもらいますから。私の秘書にします。それぐらいの覚悟。」

■立憲民主党 黒岩宇洋氏
「新潟県内で、ただ1人だけ中央政党で出てバッチも付けることができなかった。皆さんの思いを遂げることができなかった。でも、なんとしても皆さんの声を国に伝えさせていただきたいんです。」


この2人の間に割って入るのが-

■日本維新の会 吉村祐一郎氏
「これね~、政党ポスターなんですよ。同じ吉村さんですけどね。」

日本維新の会から立候補を表明している吉村祐一郎さん。東京都出身で、2016年から新潟市で飲食店を経営。去年の新潟市議選で北区から出馬し、落選しました。今回、初めて国政選挙に挑みます。

■日本維新の会 吉村祐一郎氏
「民間の感覚というものをですね、しっかりと取り戻して、市民が・庶民が求めているものっていうものを、しっかりと叶えていく。そういったですね、政治が行われているようなことに、少しでも一助になれればという思いで立ち上がらせていただいた次第でございます。」

中小零細企業の課題解決のために、経済対策に取り組みたい話す吉村さん。経営者の立場から、自民党の裏金問題への批判を展開します。

■日本維新の会 吉村祐一郎氏
「個人事業で店やってますけど、それを記載していませんでした。すみませんでした。場合によっちゃ返しますで済ませるのは、そんなに民間って甘くないんですよね。なので、その乖離については、ものすごく攻めていかなきゃいけないと思ってますし。」

この日は、新潟市北区で支援者にポスター貼りを依頼。大きな支援団体もなく、基本は1人で活動しているため、急遽決まった選挙の準備に追われています。

■日本維新の会 吉村祐一郎氏
「個別でご挨拶して回りたいところなんですけど。ポスター・ビラ・はがき、その辺の段取りに集中しちゃってるのが現状ですね。」

限られた時間の中で、課題の知名度不足を補おうとしています。

■日本維新の会 吉村祐一郎氏
「選挙をやる人の常識が私にとっての常識ではないので、『よく1人で回るね』『ようそんなの自分でやるね』とか言われますけど、自分しかできねえんだわって感じでやったことのない人よりは強いと思うんで。」

ターゲットは、反自民の票や無党派層。地道にやれることをやっていきたいと話します。

■日本維新の会 吉村祐一郎氏
「今までいる・入れる人が決まってるっていう方が投票に行ってるのであれば、行かない人をどれだけ引っ張り出せるかっていうのが私の課題だと思うし、世の中を支えている中小零細の会社・個人事業主・フリーランスの方っていうところの味方なんだと、しっかり伝えてその人たちを味方につけたい。」

2024年10月10日放送時点の情報です。

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