「男子テニス、木下グループ・ジャパン・オープン」（２５日、有明コロシアム）

　ダブルス１回戦が行われ、６年ぶりに出場した元世界ランク４位の錦織圭（３４）＝ユニクロ＝は、今大会でプロ転向を果たした坂本怜（１８）＝ＩＭＧ＝と組んだダブルスで、第１シードで２４年全米オープン４強のナサニエル・ラモンズ、ジャクソン・ウィズロー組（米国）に７－６、４－６からの１０点先取制のマッチタイブレークを６－１０で落とし、逆転負けした。

　１６歳差のペアで挑んだダブルスは、第１セットからタイブレークの熱戦に。６－６から２連続得点してセットを奪い観衆を沸かせた。第２セットを落として、１０点先取制のマッチタイブレークに突入。熱い声援に後押しされながら粘ったが、惜しくも勝利を逃した。

　試合後会見は微笑ましいものに。坂本は「大事なところでがつっとやってくれたりというのは、やっぱり漢だなと思いました」と憧れの錦織を、あらためて讃えていた。

　自身のシングルスの試合では緊張しきりで、この日も「あやうく真っ白になりかけた」なっていたという坂本。そもそも錦織とダブルスを組めることになった時も「僕なんかがいいのかな」と感じていたと明かした。

　どんな言葉で錦織がプレシャーをときほぐしてくれたのか、と質問を受けた坂本は「圭くんの優しい言葉が…」となかなか具体的な言葉が出てこない。「もう忘れたってこと？」と錦織から突っ込まれつつ「ナイスサーブ」とか「ナイスリターン、ここ一本」とかと、極めて当たり前なものを列挙し、錦織を爆笑させていた。

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