【徹底解説】シャクナゲ満開の天城山を歩く【天城高原より万二郎岳・万三郎岳周回シャクナゲコース】Course Guide of Mt.Amagi.
ひとり登山チャンネル ひとり登山チャンネル
11.3K subscribers
1,967 views
87

 Published On May 24, 2024

2024年5月15日、伊豆半島の日本百名山「天城山」に登りました。天城高原ゴルフ場のハイカー専用無料駐車場にマイカーを停め、ツツジやアセビ、シャクナゲの群生地を歩き万二郎岳(1299m)と最高峰の万三郎岳(1406m)を周回する、コースタイム4時間半の登山です。


【アクセス】
●車・・・箱根新道から伊豆スカイライン、または海沿いの135号線で熱海や伊東経由で、天城高原ゴルフ場を目指します。天城高原ICから県道111号を10分登っていくと、ゴルフ場のゲートが現れます。「この先400m(ゴルフ場あり)車両行き止まり この場所にて転回下さい」と書かれた看板がありますが、気にせずに奥へ入ってOKです。ゲートから1分走ると、ゴルフ場入口の直前、左側にハイカー専用駐車場があり、駐車場の道を挟んだところに登山口があります。

●電車・バス・・・登山口にある「天城縦走登山口」バス停へは、伊東駅からバスが出ています。(私の登山日、帰りの伊東駅行きは9:00、11:20、16:45の3本のみ。最新情報を確認の上お出かけください。)


【駐車場情報】
天城高原ハイカー専用無料駐車場・・・88台 無料 24時間駐車可 トイレ(冬季閉鎖)あり 靴洗い場あり 標高1045m ゴルフ場ロータリー手前の左に入口あり 満車の場合は700m戻った駐車スペース(10数台分)を利用

【ルート概要】
①天城高原駐車場~万二郎岳(CT:1時間10分)
ハイカー専用駐車場に車を停め、車道を渡ったところある登山口から山へ入っていきます。登山口から1分ほど下ると、苔に覆われた堰堤が出てきます。その手前を渡り、ツルツルした樹皮が美しいヒメシャラの大木が群生する森を20分ほど進むと「四辻」という分岐に出ます。ここからどちらの向きに回っても構いませんが、右は単調な道が長く続く区間なので、左に進み、時計回りに周回するのがおすすめです。
四辻を左折してからしばらくは沢に沿ってゆるやかに標高を上げていく道です。何度か渡渉するポイントもありますが、靴を濡らさずに跳んで渡れます。
沢に沿って登り辿り着いた源頭部からは、相模湾越しの丹沢山塊が遠望できます。その沢の源頭部を渡ると、万二郎岳山頂に向けた急登が始まります。標高差150mほど、荒れ気味の登山道を登りつめると、万二郎岳山頂に到着します。
万二郎岳山頂には南側が開けており、風力発電所の風車や南に伸びる伊豆半島が見えます。

②万二郎岳~万三郎岳(CT:1時間10分)
万二郎岳の広い山頂部を少し進むと、急な岩場の下りが始まります。標高差50mほど一気に下る岩場ですが、その途中の岩の上はこのコースで一番富士山が良く見える場所。富士山、南アルプス、愛鷹山とその山麓に広がる静岡の市街地と駿河湾が一望できます。
下り切ったコルからしばらくなだらかな道を進むと、岩場の急登が始まります。岩場の途中に架けられた木のハシゴ付近から来た道を振り向くと、下りてきた万二郎岳の丸い山容が一望できます。
急登の途中の「馬の背」と名付けられたポイントは絶好の展望スポット。道の下は崩落した崖がそのままゴルフ場に繋がり、その先には伊豆半島の東海岸から富士山までの展望が開けます。ツツジと富士山をセットで撮影できるポイントです。
馬の背を過ぎ、急登を登り切ると、しばらく平坦な道になります。この付近はアセビの群生地。登山道を取り囲むアセビのトンネルを抜けて進みます。ツツジの木も多く、楽しく歩ける区間です。
アセビのトンネルから岩場の急斜面を下ったところが「石楠立」と呼ばれるコル。そこから万三郎岳への長い登りが始まります。イタヤカエデやブナの巨木が立ち並ぶ稜線を進んでいくと、徐々にシャクナゲの木が現れます。シャクナゲの花の壁を脇を抜けていくような場所もあります。シャクナゲの群生地を過ぎ、岩の急登を登り切ると万三郎岳に到着します。
万三郎岳山頂にはベンチがいくつか置いてあり、木々の切れ目から富士山が見える展望スポットもあります。

③万三郎岳~天城高原駐車場(CT:2時間10分)
万三郎岳山頂を過ぎ、アセビやツツジが美しい稜線を5分ほど進むと「万三郎下分岐点」に到着します。左に進むと八丁池経由で天城峠方面へ向かう長い長い縦走路。周回コースで駐車場に戻るにはこの分岐を右折します。
分岐からは急な下りが標高差250m程続きます。木段が崩れている箇所が多く、登山道は荒れ気味です。250mほど下り切ったところで道は右に折れ、山の北側の斜面をトラバースする道になります。細かいアップダウンを繰り返しながら、多くの沢筋を渡りながら進みます。この付近は苔むした巨岩と巨木が美しい原生林。鳥が鳴いたり木をつついたりする音に囲まれ、静かな山歩きができます。同じような道が長く続くので、時間の感覚がなくなっていくようです。
万三郎下分岐を出発して1時間50分、登るときに通過した「四辻」の分岐に戻ってきます。ここからは来た道を15分歩き、登山口へ戻ります。


【感想】
ずっと夢見ていたシャクナゲ満開の天城山に、ようやく登ることができました。シャクナゲはもちろん、花や木の美しさに感動しました。伊豆半島の南の方にある山というだけあって、他の山と少し違う植生が楽しめます。アマギシャクナゲやアマギツツジ、アマギコアジサイなどの固有種はもちろん、群生するアセビや赤褐色の樹皮が目立つヒメシャラ、ブナやイタヤカエデの巨木など、木が好きな方に間違いなくおススメできる山です。
また、眺望が楽しめるポイントも思ったより多く、道標も充実しており、さすが日本百名山だと思いました。ただ、登山道が荒れたままになっている箇所やぬかるんでいる箇所も多く、転倒に注意して歩く必要があります。

シャクナゲ満開の時期、平日でも昼頃には駐車場が半分近く埋まっていました。週末は満車で入れないこともあるかもしれません。週末に行かれる場合は早い時刻の到着をおすすめします。


【チャプターリスト】
0:00 オープニング・駐車場へのアクセス
1:37 天城高原駐車場~万二郎岳
10:13 万二郎岳~シャクナゲ群生地
20:00 シャクナゲ群生地~万三郎岳
26:03 下山・エンディング


【BGM】
Song1,5,6,7 : from hotaru sounds(http://www.hotarusounds.com)
Song2,3,8,9 : from MATSU(   / matsu_ma2sound  )
Song4 : Green Forest - Riot(YouTube Audio Library)
Song10 : Roman Müller - Easy Life (Vlog No Copyright Music)


【YAMAP活動記録】
https://yamap.com/activities/31778353


#日本百名山
#伊豆
#天城山
#シャクナゲ
#ヒメシャラ

show more

Share/Embed