Published On Jun 8, 2013
☆1956年8月19日の大館大火のあと4軒の市営アパートが建てられた。大町(
鍛治町)、中町、新町、向町のアパートは防火設計によるコンクリート建築
だった。しかし、大町アパートは維持管理の怠慢から老朽化が早く、2年前
PFI事業で新しい建物にかえられた。大館市は今年残る3アパートを取り壊し
て跡地に新しいアパートを建設する計画である。
外から何度もアパートを撮影したが、内部の撮影ははじめて。ざっと感想を
言うと、
1 住人が意外に多い。
2 地震にやられた跡がない。大町の旧デパートには80年代の地震だったか
、かなりのひび割れが残った。向町アパートの設計建築技術は見かけ以上に
立派だ。
3 横の通路がない。煙が広がるのを防ぐ目的だろう。煙が上に抜けるだけ
なら、他の階段の住人は危険が少なく、時間の余裕をもって避難できる。こ
れは構造によるセキュリティの思想である。
残念ながらHHJ以外にアパート解体に反対する声はない。耐久性はまだ十分
あるけれども、致命的な災害よりも政治屋の意思を恐れる。
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