「発見が遅れれば命の危険も」消防には“熱中症”救急搬送要請相次ぐ 現場に密着【news23】|TBS NEWS DIG
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 Published On Jul 8, 2024

東京都心は今年一番の暑さとなり、都内では熱中症の疑いで185人が搬送されました。都内では府中市で最高気温39.2℃を観測し、都心でも36.0℃と今年一番の暑さとなりました。埼玉県戸田市の消防本部では、熱中症疑いの搬送が今年最多に。救急隊員に密着しました。

■東京都心で36℃ 今年一番の暑さに

喜入友浩キャスター:
「夜も賑わいを見せる東京・新大久保です。風は生暖かく、人混みもあって蒸し暑く感じます。夜9時を過ぎても手元の温度計は30℃を超えたままです」

夜になっても、街では「涼」を求める人の姿がありました。新大久保にあるカフェでは、人気メニューの韓国式の糸かき氷の注文が次から次へと入っていました。

客「マンゴーの糸かき氷を食べてます。夜でも結構あつくて、体を冷ます」
客「とりあえずかき氷食べて、体温下げようみたいな」

――きょうはどんな暑さでしたか?
客「出勤だけで化粧がとれるような暑さでした」

朝から気温がぐんぐんと上がった8日の東京都心。午前10時すぎに35℃を超え、午後2時半過ぎには36.0℃と今年の最高気温を観測し、3回目の猛暑日となりました。

そんな中、8日から発売開始となった「サマージャンボ宝くじ」。“夢”を追い求める長蛇の列ができていました。

宝くじを買いに来た人
「(当せんしたら)涼しいところに行きたいです。スイスとか向こうのほう」

■「じっとしているだけでも汗が…」日本各地で“尋常じゃない”暑さ

梅雨なのに暑すぎるニッポン。自治体の涼みどころ「クーリングシェルター」に指定されている東京タワーの中では、多くの外国人観光客がクールダウンしていました。

アメリカからの観光客
「もう汗もだくだくで、子どもたちもアイスクリーム食べたい!みたいな。涼める場所があるっていうのはすごく良いことだと思います」

都内で最も暑かったのは府中市で、最高気温39.2℃を観測しました。

「じっとしているだけでも汗が出てきているので、ちょっと尋常じゃないなという気はします」

“尋常じゃない”という暑さに大人も子どもも日傘が手放せません。8日は全国で猛烈な暑さとなり、35℃以上の猛暑日を155地点で観測。全国で最も気温が高かったのは、和歌山県新宮市で、39.6℃を観測しました。

■「呼びかけてるけど、反応なくて…」 消防に相次ぐ搬送依頼

命を脅かす危険な暑さ。8日に東京消防庁管内で熱中症の疑いで搬送された人は185人に上っています。

また、福岡県筑後市では、86歳の男性が畑で倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認されました。男性は6日から連絡が取れず、農作業中に熱中症で死亡した可能性があるとみられています。

「はい、119番消防です、火事ですか救急ですか」

朝から熱中症とみられる人の搬送依頼が相次いでいたのは、埼玉県戸田市の消防本部です。猛暑が続いたここ数日間は、1日の搬送件数が30件超え。8日は熱中症疑いの搬送が2024年最多となり、本部から救急車が出払ってしまう時間帯もありました。

通報者
「意識がちょっと朦朧としてるというか」
救急隊
「意識朦朧、何歳のどんな方ですか」
通報者
「44歳の男性なんです」
救急隊
「44歳の男性が」
通報者
「熱中症か何かかな」
救急隊
「熱中症っぽいっていうことですね。はい、わかりました」
通報者
「呼びかけてるんですけど、反応がちょっとなくて」

搬送要請を受け隊員が向かったのは60代の男性の自宅。男性が倒れているのを近所の人が見つけ通報しました。

救急隊
「たんこぶは今日倒れたみたい。うつ伏せで倒れたみたい」

男性は、段差につまずき転倒したとみられますが猛暑の中、発見が遅れれば命の危険も。

戸田消防本部消防第一課 須藤達也 消防司令補:
「実際30分ぐらい、隣人の方に発見されるまでうつ伏せの状態で、発見まで時間がかかってますので。あのまま放置されていれば、熱中症に進展していた可能性も高かった」

■「猛暑の中での転倒には、別のリスクもある」

また、同じ戸田市にある公平病院の公平誠院長は、「猛暑の中での転倒には、別のリスクもある」と指摘します。

公平病院 公平誠 院長
「道端でフラッとして倒れてしまって、アスファルトもすごく熱くなっているので、そこでやけどをしてしまった、という方もいまして」

公平病院にも、8日は朝から救急患者の受け入れ要請が殺到。こちらの50代の女性は、屋内で作業をしていたところ、吐き気など熱中症の症状が出たといいます。

8日は診療時間を過ぎても、熱中症患者への対応が続きました。

公平病院 公平誠 院長
「外来で具合悪いと言って受診される方の中にも、熱中症がいるので、ずいぶん多くなったな、という。脱水が中心だと思っている方も多いですが、脱水は一部の症状にすぎなくて、やはり体が温まってしまうことが一番問題。暑いところでの活動が長くならないようにするとか、涼しいところに一時的に避難できるようにする、とかそういった工夫は必要だと思います」

9日も埼玉などで37℃、東京都心でも36℃の猛暑日となり、危険な暑さが続く予想です。こまめな水分補給を心がけ、涼しい場所で過ごすなど熱中症に警戒が必要です。

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