Ourverture Historique No.2  【名古屋マンドリン合奏団】
名古屋マンドリン合奏団 名古屋マンドリン合奏団
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 Published On Dec 10, 2023

Ourverture Historique No.2

指揮:古田貴一

名古屋マンドリン合奏団 第64回定期演奏会
2023年10月1日(日) 三井住友海上しらかわホール

マンドリン邦人作品の先駆者の1人であり、合唱曲から劇音楽まで多大な功績を残された帰山英治氏が2022年惜しくも他界されました。帰山氏と当団とは長い関わりがあり、指揮者、技術顧問として多大なご指導ご鞭撻を頂きました。ロシア(当時のソ連)公演や、中国公演など、海外公演時の団長を務められるなど、古参の団員には多くの思い出があります。
本日演奏するこの曲は、「Ouverture Historique」と冠されたシリーズの第二作で、帰山氏の代表曲といえるでしょう。曲名の「Ouverture Historique」(ウヴェルチュール・イストリック)は、フランス語で直訳すれば「歴史的序曲」となり、こちらで呼ばれる事も多々あります。しかし帰山氏本人によると、フランス語の"Ouverture"が元々持っている「切り拓く」という意味も込められているとのことで、今回は氏の意図を汲み、原題のフランス語で表記およびアナウンスさせて頂きます。
8分の5拍子や4分の5拍子などの変拍子のオンパレード、ヘミオラで複雑に絡み合うフレーズなど、技術的にも難度の高い曲ですが、曲を通して作者が投げかけてくるテーマは、現代の生きづらさを内包しつつも、諦めることなく明日を切り開く力。今の時代にこそふさわしい名曲ではないかと思いつつ、追悼の意を込めて力強く演奏したいと思います。

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