Published On Apr 17, 2024
近頃のリボンシティは、ある植木職人の話題で持ちきりだ。
ウワサによると、彼の植樹技術はまさに神レベルで
あらゆる樹木を寸分の狂いなく等間隔に植えられるらしい。
直線だけでなく、カーブや円形に植えるのもお手の物だという。
ネット上には「樹齢を自由自在に操ることができる」なんて書かれていたが、
さすがにそれは誇張しすぎだろう。
噂がどこまで本当かはともかく、そんなすごい職人がいるなら会ってみたい。
ちょうど、都心エリアに新たな居住区を設ける計画もあるし、
美しい住宅区画は人口増加のカギとなるかもしれない。
せっかくだし、新しい工業地帯に誘致が決まっている某企業の中庭もやってほしいな。
「やっぱり堅焼きしょうゆせんべいかな?」
マー市長の突然すぎる不可解発言にもあまり動じなくなった執務室スタッフたちは
表情を変えることなく、せんべいと緑茶を用意して市長の机にセットした。
「あー、違う違う。おやつが食べたかったわけじゃなくて。でもいただきまーす♪」
せんべいを出したスタッフは、訳がわからないといった表情で秘書を見やる。
秘書「マー市長、我々はエスパーではないのですから。もう少し言葉を足していただかないとわかりませんよ。」
「そっか。ごめんね。ずっと口に出してしゃべってるつもりだったから。」
バリバリ…バリバリ…もぐもぐ…ズズッ…ごくん。
「 ・ ・ ・ 」
(いや、何も言わんのかーい!)
おやつ係は顔と声には出さないように注意しながら、心の中で盛大にツッコミを入れた。
すると、秘書は小さくため息をつきながら
「せんべいより豆大福が好きだと耳にしましたので、買ってきますね。」
と言い残して執務室を後にする。
マー市長は2枚目のせんべいに手を伸ばしながら、満足そうに秘書の背中を見送っていた。
おやつ係「わかっとるんかーい!」
「エスパーではないけどね。彼は洞察力がとても優れているんだよ。」
「私が読んでた『都心エリア新規宅地計画書』と、昼休みに話したウワサ話で理解できたんだと思うよ。」
市長から一通り説明されて、ようやく話がつながったおやつ係。
市長秘書なんて重責をこなすには、常にアンテナを張ってないといけないんですね~、なんて感心している。
先ほどのツッコミが思いっきり口からこぼれ出ていたことには、まだ気づいていない…。
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なかなかCS版の発売日が発表されずにヤキモキしてしまうCities:Skylines2。
要素モリモリ複雑仕様のPC版で、楽しく街づくりできるのか⁉
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【プレイ環境】
CPU AMD Ryzen 7 5700X 8-Core Processor 3.40 GHz
メモリ 64 GB
GPU NVIDIA GeForth RTX 4070
ゲーム内各種オプション 「高」の項目→すべて「中」に変更
【MOD】
・Line Tool
・Tree Controller
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【BGM】
yuhei komatsu様/DOVA-SYNDROME