「日本の土、踏ませてあげたい」横田早紀江さん めぐみさん写真展開幕
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 Published On Aug 2, 2023

北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさん(58)=拉致当時(13)=の写真展が2日、日本橋高島屋(東京都中央区)で始まった。めぐみさんの母、早紀江さん(87)と、有本恵子さん(63)=同(23)=の父、明弘さん(95)による座談会も開かれ、早紀江さんは「(めぐみさんが)元気でいると、私の命がなくなるときまで信じている。日本の土を踏ませてあげたい」と語った。

恵子さんは1983(昭和58)年、英国に留学中に拉致された。明弘さんは座談会で、自身は恵子さんの留学に反対していたが、神戸市内の自宅で家族会議を開いた際、「既に(恵子さんが留学の)お金を払い込んでいた」というエピソードを披露。「根性の強い子だった」と振り返った。

早紀江さんも、めぐみさんと過ごした日々を思い起こし、「めぐみとはよく気が合い、いつもげらげら笑いながら楽しんでいたことを懐かしく思う」と語った。

拉致問題の膠着(こうちゃく)状態が続く中で、未帰国被害者の親で存命なのはこの2人だけとなった。

座談会に先立ち、早紀江さんとともに写真を観覧した松野博一官房長官兼拉致問題担当相は、会見で「(めぐみさんの父で令和2年に死去した)滋さんがご存命のうちに、めぐみさんの帰国がかなわなかったことを改めて申し訳なく思った」と話した。

早紀江さんから切実な思いを伝えられたといい、「一刻の猶予もないという思いを新たにした。解決に向けた決意を改めて伝えた」と明らかにした。


写真展には、滋さんが撮影しためぐみさんが幼い頃の写真や思い出の品など170点以上が並ぶ。昭和52年1月に新潟市の自宅で撮った際にめぐみさんが着ていた早紀江さんの着物も、初めて展示された。入場無料。14日まで。

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