「超売り手市場」合同説明会で企業奮闘/Companies struggle in a seller's market
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 Published On Mar 8, 2024

来年卒業する大学生の就職活動が今月1日、本格的にスタートしきょう(8日)江東区では大規模な合同企業説明会が行われました。「超売り手市場」とも言われる中企業側はあの手この手で人材の獲得を目指しています。
「大企業の名前が連なるこちらの大きなブースには説明を聞きに多くの学生たちが集まっています」
全日空を中心とするANAグループの説明会は立ち見が出るほどの盛況ぶり、しかし…担当者は「グループの中には採用状況が厳しい企業もある」と話します。
ANAグループオペレーションサポートセンター杉山誉さん:「これだけお集まりいただいているが グループの中でも非常に人材確保が厳しい企業もある/PRする場をより広めていって 人材不足となっている企業でも日が当たるように努めていきたい」
大手企業も直面している人材不足…東京ビッグサイトで行われている合同企業説明会にはきょう(8日)・あす(9日)の2日間でのべ500社以上の企業が集まり人材の獲得を目指します。
フルハシEPO大馬寛志さん「弊社がBtoBといった形でなかなか一般の人に知られていない/私たちからどうしても声をかけていかないと見つけてもらえない これからもどんどん色々な人にお話していきたい」
食べるお宿浜の湯鈴木良成代表取締役社長:「やっぱり大変ですね この会場できょうの学生の動員を見ても ひと頃のコロナ前とは全然違う/とにかく接点を多く持たない限りはチャンスは訪れないのでこうやってブースを構えています」
各企業から口を揃えて聞かれる人材確保の厳しさ…その中で少しでも学生の興味を引くように工夫する企業も多く見られました。
ジールアソシエイツマーケティング局田中勇輝局長:「うちはサウナの会社ではありません、うちはイベントディスプレイ業界に所属する空間をプロデュースしている会社 こういう楽しいを作る会社ということに共感してもらえる学生に仲間になってほしいと思って呼び込んでいる」
一方、当の学生たちはこの状況を冷静に見ているようです。
就活生はー「売り手市場というのはよく聞くが 求められていることも増えていると思うので売り手(市場)だからというのはあんまり実感していない」「これ以降選考がすすまないことには実際そうなのかというのは実感としてはわかない/自分の軸を持ってやっていくという形」
こうした環境だからこそ学生たちには自分の将来についてじっくり考えてほしいとマイナビ編集長の高橋さんは話します。
マイナビ高橋誠人編集長:「人生100年時代と言われているので卒業した学生は50年ぐらい働くことになる/しっかり自分から動いて情報収集した上で決断していくということを落ち着いてやっていただきたい」
社会人生活のスタートに向けて学生たちの就活はまだ始まったばかりです。
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超売り手市場の今…学生側のニーズにあわせて企業側の採用にも変化があるようです。
企業のデジタル化事業を行う「ナイル」が現在、採用選考で導入しているのが…「選べる面接官制度」です。一次面接の面接官を学生側が選べるというもので学生は専用サイトに載せられた20人の面接官の情報を見て5人を選びそこから面接官が決定され実施となるそうです。最近は面接官についても運次第だということで「面接官ガチャ」なんて言葉もSNSでは見られますからそういった学生側の不安解消にも繋がる制度ですね。
ナイルの担当者によりますと学生側が面接官を選ぶことで企業についての理解も深まり面接自体の質も向上していると面接官からも学生からもとても好評だそうです。この効果があってか企業のエントリー数は去年よりも1.5倍になったそうです。さらに現在の就職活動においてもはや必須となっている就職情報サイトについても形が変わってきています。就職情報サイトは企業側が情報を登録しその中から学生側が入りたい企業を探しエントリーするというのが一般的ですが、アイプラグが提供する「オファーボックス」はシステムが全て逆で学生側が情報を登録し企業側がその情報を閲覧し入って欲しい学生にオファーするという形のスカウト型就職サイトなんです。オファーボックスへの登録数は今年24万人を超えているということです。こうした多様化するサービスをうまく使って学生のみなさんはもちろん企業側にとっても良い就職に繋がるといいですね。

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