Published On Oct 2, 2024
作品群「倒錯の夢」より 渚が呼んでいる、
人を恋しく想うとき、
決してその心証が単色的とも、まして美しいとも限らない。
さながら、何か過つような後ろめたい幸福を覚えるとき、
それをあたしは倒錯の夢と呼んだ。
渚が呼んでいる、きみだって狂っている。
こんな、水底で見たような悪夢を、何故か憶えている。
◆作詞・作曲・編曲 : 夜風見
◆歌唱 : 重音テト
-歌詞-
淡い水底で甘い悪夢を見よう
ふたりだけの天国で
朽ちていこうよ
まるで海月みたいに
指を絡めてしまおう
息を奪う口吻
あたしに溺れてほしいよ
不安が心臓を掻きむしるから
きみの温度を寄る辺にしたいの
きみの手を握る、優しく沈んでいく
渚が呼んでいる、「きみだって狂っている」
あたしと堕ちていく、きみは何を思う?
酷く歪に慕うから、過ちでもいいよ
波が浚う全ては
いずれ壊れていくもの
息を奪う口吻
溺れたのはあたしの方
きみの手を握る、優しく沈んでいく
渚が呼んでいる、「きみだって狂っている」
あたしと堕ちていく、きみは何を思う?
酷く歪に慕うから、過ちでもいいよ
疾うに手遅れな あたしを見つめる
それだけで気付く、「きみだって狂っている」
ふたりで堕ちていく、呪いで繋いでいる
深く醒めない危うげな眠りでもいいよ
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友人が書いた小説です
本作の題材の一つとなっています
何卒
x.gd/Tritone
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