Published On Apr 24, 2011
「プログレッシブ・ロック」アルフィーを代表すると言われるナンバー。
そもそも「プログレッシブ・ロック」とは60年代後半にイギリスで発生したロックジャンルの1つ。
それが発展し「先進的」または「実験的」なロックを総称する言葉となり、現在に至る。
当時のアルフィーは大滝詠一から「ハンバーグ・味噌ラーメン」と評されるほど幅広い音楽ジャンルにレパートリーを持ち、一言で形容することが難しいグループの1つだった。
もっとも、本人たちは「アルフィーはアルフィー」と言っていたが。
これが、90年代後半「プログレ・ロック」という言葉が日本でも定着し始めた頃、その言葉を形容する例えでアルフィーの名前が挙がった。
このことがきっかけで、アルフィーの音楽性が再評価されることとなる。
だからと言って、高見沢氏が「これがプログレ」と言って曲を書いていたわけではない。
この「GATE OF HEAVEN」も『クラシックの組曲のような曲をやりたかった』(ある雑誌のインタビューから)との事で、当時作成中のアルバム「THE RENAISSANCE」のために書き綴ったいくつものフレーズを厳選し、曲としてつなぎ合わせたものである。
アルバムが発表されると「今までにない斬新で型破りな曲」として大きな話題になった。
1984年の時代背景と照らし合わせると、まさに「実験的で先進的」な曲であったと言える。
兄の影響により、あらゆるジャンルの曲を聴き、クラシックにも精通する高見沢氏の感性は1つの枠にとらわれることのない「プログレの精神」そのものではないか。
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