プロスポーツ史上最高額の10年総額7億ドルという巨額契約で、ドジャースに移籍した大谷選手。しかしそれ以上に、大谷選手のドジャースへの移籍による経済効果は莫大なもので、ドジャースはその額をあっさりと回収できると言われています。

とてつもない影響力を持つ大谷選手ですが、今まで数々のスーパースターを抱えてきたドジャース幹部も「ここまでの凄まじさは初めてだ」と目を丸くしていると言います。

米紙「USA TODAY」の取材に応じたドジャースのロン・ローゼンCMOは大谷選手の入団による影響力について次のように語っています。
「今のチームの人気は非常に絶大でチケットの売上の82%は外からの訪問者によるもだ。我々の球団には常にスターがいていつも話題になってきた。これまでもスター選手たちはチームに恩恵をもたらしたが、ここまでの凄まじさは初めてだ。
　今、翔平には非常に大きな注目が集まっている。彼は日本では国宝であり、アメリカのファンにとってもとても大きなヒーローです。そして特筆すべき点は、彼は我々にとってナイス外であり、それは彼に対するメディアからの注目の高さを見ても分かる」

このように大谷選手の影響力を絶賛しました。また、大谷選手の加入についてフリードマン編成本部長は次のように語っています。

「翔平がドジャースに加入したことでの影響力については測り知れない。
　翔平はフィールド上での能力はもちろんですが、交渉の経緯の中で、彼がどんなに野球に対して強い情熱を持っているかということが、我々の印象に強く残りました。WBCで見せたように最もプレッシャーのかかる瞬間に、最高のパフォーマンスを出せる選手です」

ドジャースの幹部は大谷選手を獲得できたことによって、フィールド内外で恩恵を受けているようです。さらに、ロン・ローゼンCMOは大谷選手が加入したことによって、日本企業との関わりが爆増したと語っています。

「国際的なマーケティング戦略を打つ上でも、二刀流スターが違いを生み出している。我々は彼の入団以来、20以上の日本企業と会議をしてきた。そして訪れた日本企業のオフィスでも翔平の存在感はすごかった。ある企業の会長室に行った時には、翔平の小さな神棚があり写真とサインボールが置いてあった。翔平は日本ではとても特別な存在であり、ここアメリカでも愛されている。そして彼は間違いなくドジャースを変えた」

これには、米全国紙『USAトゥデイ』の敏腕記者ボブ・ナイチンゲール氏も、このように驚きをあらわにしました。

「ひとりの選手によって、チームが企業とこれほどのスポンサー契約を締結するのは今まで見たことがないよ」

大谷選手の移籍を機に、ドジャー・スタジアムは日本企業の広告で埋め尽くされようとしています。

球場への広告掲出額の相場がどんどん高騰しているなか、日本企業がこぞってラブコールを送る『大谷効果』とはいったいどのようなものなのでしょうか。

ということで今回は、球団やスポンサー企業が期待を寄せる『大谷効果』についてご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

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