長唄 島の千歳 翠
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 Published On Jul 13, 2023

長唄 島の千歳(しまのせんざい)

明治三十八年(1905)四月
作詞 大槻如電
作曲 五代目 杵屋勘五郎


【解説】

平安時代の末期に白拍子(しらびょうし)という新しい芸能が生まれました。
烏帽子に装束、太刀という男装の女性によって舞われたもので、今様(いまよう)という当時流行した音曲に乗せる事が多かったようです。

島の千歳は和歌の前とともにその祖と呼ばれた女性です。
歴史上には源義経と共に生きた静御前や平清盛に寵愛された祇王など数多くの白拍子の名前が登場し、そのミステリアスな存在感を現在も色あせる事なく示しています。

本曲は望月太左衛門の襲名披露の際に長唄と鼓の曲として発表されました。
歌舞伎全盛の時代を経て明治期となってからの日本舞踊作品としては代表的な一曲です。
歌詞は大槻如電によるものですが、中世の文化、詞章に通じ、類まれなる文才に溢れた作品となっています。
なお本作品は通常は前後半に分かれておりますが、この動画では前半のみとなっております。

【踊り手】

踊りは2020年入門の青木永莉香さんです。
三年間の稽古を経て、この撮影の翌月(2023年八月)にフランスへ勉強の為に旅立ちますので、記念の一曲として発表と致しました。
今後はオンラインでのお稽古を続ける予定です。

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