セルトラリン(ジェイゾロフト)【うつ病に使う抗うつ薬SSRI、精神科医が6分でまとめ】
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 Published On Sep 28, 2022

0:05 はじめに
0:26 セルトラリン(ジェイゾロフト)とは?
3:09 実際の使い方
5:09 まとめ

セルトラリン(ジェイゾロフト)は、うつ病・適応障害(うつ状態)・パニック障害などに用いる、代表的な抗うつ薬SSRIの1つです。初期に吐き気などの副作用ありますが、慣れた後、服用後2-4週して効果が出てきます。
精神科医が要点を約6分の動画にまとめています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)

こころ診療所吉祥寺駅前 https://kokoro-kichijoji.com
府中こころ診療所 https://fuchu-kokoro.com
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↓↓内容の詳細は下記になります。

(1)はじめに:「セルトラリめに
0:26 セルトラリン(ジェイゾロフト)とは?
3:09 実際の使い方
5:09 まとめ

セルトラリン(ジェイゾロフト)は、うつ病・適応障害(うつ状態)・パニック障害などに用いる、代表的な抗うつ薬SSRIの1つです。初期に吐き気などの副作用ありますが、慣れた後、服用後2-4週して効果が出てきます。
精神科医が要点を約6分の動画にまとめています。
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(1)はじめに:「セルトラリン(ジェイゾロフト)」
心療内科・精神科の薬。今回は「セルトラリン(ジェイゾロフト)」についてやっていきたいと思います。よろしくお願いします。今回は、代表的な抗うつ薬SSRIのうちのひとつであるセルトラリン(ジェイゾロフト)について見ていきたいと思います。

(2)セルトラリン(ジェイゾロフト)について
まずは、セルトラリンについて大まかにまとめていきますけれども、これは代表的な抗うつ薬・SSRIの一つになってきます。うつ病やパニック症、いわゆる不安障害などに使うことがあります。効くまでに2から4週かかりまして、初期に吐き気、下痢などの副作用が出やすいというのが特徴になってきます。

(3)抗うつ薬について
ここで少し抗うつ薬について見ていきますけれども、これは主にうつ病・うつ状態の改善のために使うんですけれども、不安にも効果があるとされることが多いです。続けることで効果が出る、すぐには効かないで、一定期間を置いてから効果が出るというのは特徴になってきます。いくつか種類がありますけれども、その中でセロトニンを、脳内のセロトニンを増やすSSRIが代表的なものになります。

(4)SSRIについて(概略・効果・副作用)
では、このSSRIについて次に見ていきますけれども、これはセロトニン再取り込み阻害薬といいまして、脳にあります脳内物質セロトニンを、結果として増やすことによって改善を見込む薬になってきます。これはうつや不安障害においては、脳内のセロトニンが不足している・下がっていることが症状に影響されるとされますので、SSRIによってセロトニンを増やすことでうつ・不安症の改善を見込むということになってきます。

このSSRIの効果ということで、今度見ていきますとうつ症状のほか、不安症状に対しても効果が強いとされます。効くまで飲み始めてから2から4週間かかるというふうに一般的にはされます。意欲への効果に関しては、別の種類SNRIなどに比べると弱めのことが多いともされます。この

SSRIの副作用ですけれども、初期に副作用が出ることが比較的あります。飲み始めの時に吐き気や下痢などが出ることがあります。これはセロトニンの(受け取る)ところがお腹が慣れていないということで起こる、「慣れない副作用」というふうに見ていただけたらと思います。なので一般的には数日以内に収まることが多いとされます。もう一つ注意が必要なのが飲み始めてしばらくして、例えば2錠、3錠飲んでた時に急にやめてしまうと、「体が慣れない」ということでの離脱症状というのが出ることがあります。そのため、減らすときは急にやめるのではなくて、徐々に減らす必要があるということになります。

(5)SSRIの中でのセルトラリン(ジェイゾロフト)の特徴
このSSRIの中において、セルトラリンという薬はどんな特徴があるかというのを見ていきますと、これは臨床的な印象になりますけれども、副作用が比較的少なく安全に使えるという印象があります。また、離脱症状に関しては比較的少なくて、減らしていって最終的に0に持っていきやすいというのは臨床的な印象としてあります。一方で、はじめは少ない量から保険上始める必要がありまして、効果が出るまで少し時間がかかりやすいという印象もあります。

(6)セルトラリン(ジェイゾロフト)の実際の使い方
では、ここでセルトラリンの実際の使い方ということを見ていきます。
錠剤25ミリ・50ミリはありますけれども、まずは25ミリから原則始めていきます。はじめに吐き気、お腹の不調が出ることがありますが、軽いものだったら原則続けていって数日して慣らしていくということをしていきます。一方で明らかな違和感、妙にいらいらするとか明らかな違和感があったときは注意することが望まれます。

続いて、使っていきますと副作用がだんだん減ってきます。効果が出るかどうかは個人差があるので、2から4週の効果を見ながら、副作用があまりなければ原則50ミリまで増やすことが多いです。一方、副作用が出たときは増やさないでやっていくか、タイミングを見てゆっくり増やすかということになってきます。そして、50ミリ使っても効果が不十分であった場合は、この薬最大100ミリまで使うことが可能ですので、効果不十分なら75から100ミリまで使うということがあります。

次は薬を増やした後、もし副作用が出た場合、その場合は前の量に戻すということをしていきます。そして、最大量を使っても効果が不十分な場合は、別の抗うつ薬に置き換えることを検討していきます。もしくはアリピプラゾールという薬を少量追加するということを検討していきます。

で、効果が出た後、改善した後なんですけども、すぐやめると色々ぶり返しやすいので、改善後も数カ月は再燃予防のために同じ量で続けることが一般的です。その後、徐々に薬を減らしていって、最終的には0に持っていく場合があります。特に0にする時に離脱症状、体が慣れないという副作用、具体的には、めまいやだるさなどに注意が必要になってきます。基本的には時間で慣れてくるので経過を見ていくんですけれども、あまりに重い時はお薬を再開することで改善を見込むということがあります。

(7)まとめ
今回は、心療内科・精神科の薬「セルトラリン(ジェイゾロフト)」について見てきました。このセルトラリンは、代表的な抗うつ薬のSSRIの一つになりまして、うつやパニック症などに用いていきます。はじめには吐き気などの副作用が出ることがありますが、次第に慣れてきます。一方、効果はすぐじゃなくて2から4週して出てきます。少ない量から徐々に慣らしていきまして、改善しても、しばらくは同じ量で続けていきまして、その後離脱症状に注意しながら徐々に減らしていくという薬になってきます。

こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
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#セルトラリン #ジェイゾロフト #抗うつ薬 #SSRI #うつ病 

【解説者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。

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