「13年、死ぬか生きるかだった」“途絶えた交流”再び住民同士をつないだ沖縄エイサー 代表の女性が踊り続ける意味を感じた瞬間
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 Published On Mar 21, 2024

毎年、東日本大震災の被災地で、沖縄の伝統芸能「エイサー」を披露している団体があります。震災から13年となった今年も宮城県の仙台市と名取市で披露。会場には、この日を楽しみに待っていた住民の姿がありました。慰霊と復興への演舞沖縄県の伝統芸能であるエイサー。軽快な動きで太鼓を叩きながら踊る大迫力の演舞は、先祖を送り出す盆踊りのような存在です。3月17日、名取市閖上では、慰霊と復興への思いを込めた演舞が披露されました。琉球國祭り太鼓宮城支部長 篠澤沙紀さん:
「私たちを受け入れて応援してくださっているお客様の気持ちが、ずっと続いているのがすごく嬉しい」仙台市に住む篠澤沙紀さん(33)は、宮城でエイサーを披露する団体の代表です。6年前、子どもの行事を通じてエイサーを知り団体に誘われたのがエイサーをはじめたきっかけでした。篠澤沙紀さん:
「私たち、『東北で広げようおっきな輪』というテーマを掲げてやっているので、心の大きな輪ができるといいなという思いでやっています」篠澤さんたちが披露するのは、沖縄の伝統芸能であるエイサーを元に、独自の振り付けを加えアレンジしたものです。篠澤沙紀さん:
「習い事みたいに先生がいるわけではなく、覚えたメンバーがどんどん後輩たちに教えて伝えていくというのがあって」
メンバー:
「(篠澤さんは)みんなのことを1番に考えてくれる。とっても優しいリーダーです」この日は、演舞披露前に行う最後の練習となりました。本番当日は、全国からメンバーが集まる一大イベントとなります篠澤沙紀さん:
「東北に元気をという部分だったり、沢山の人たちにエイサーを知ってもらいたいというのもあって」演舞の前日、篠澤さんたちが訪れた場所があります。震災遺構を訪れた理由震災の語り部:
「幸い私たちは、中浜小の屋上に上がって、命拾いをしました」山元町の震災遺構中浜小学校です。東日本大震災の発生から13年。演舞の前に震災について改めて学びたいと訪問しました。篠澤沙紀さん:
「沢山の人の思いの上で復興が進んで盛り上がっている場所なので、震災をみつめたからこその思いで、演舞をより一層頑張りたいなと思った」エイサーを待ちわびる人たち3月17日。名取市閖上での演舞を終えた篠澤さんたちの姿は、仙台市宮城野区蒲生の岡田会館にありました。篠澤さんにとって思い入れの強い場所です。近くに住む二瓶明美さん(59)は、毎年の篠澤さんたちの演舞を心待ちにしている一人です。二瓶明美さん(59):
「こうやって10年以上震災から経っても、こうやって来てくれるというのは嬉しくて」震災直後、二瓶さんが住んでいた岡田西町仮設住宅では、毎年エイサーが披露されていました。しかし、その後住民が仮設住宅を退去し交流は途絶えました。そんな中、エイサーの魅力に惹かれた二瓶さんの呼びかけで、再び住民が集まるようになり、今の岡田会館での演舞が始まったのです。二瓶明美さん:
「ちょうど支援物資のダウンジャケットが届いたときで、みんなそれを着て演舞見ようねという声掛けをしてみんなで盛り上がったのが思い出されますね。ここが最後に実家のように帰ってきてもらっているので、それがうれしいですね」演舞披露の時間が近づくにつれ、地域の人たちも続々と訪れます。篠澤沙紀さん:
「ここには結構長く通っているが、初めて見るお客さんもいると思うので、エイサーの魅力が存分に伝わって、お客さんに楽しんで笑顔になって頂けたらいいなと思います」そしていよいよエイサーがはじまりました。
最後は訪れた地域の人たちも一緒に踊りました。訪れた人:
「感動しましたね。(震災から)13年。死ぬか生きるかだったので。」
「沈んでいた気持ちがちょっとうきうきって感じかな」二瓶明美さん:
「懐かしいメンバーと会えて凄くうれしいですね。今日ちょっと盛り上がりましたね。ジーンと来るものもまたあって」篠澤沙紀さん:
「(岡田会館は)すごく特別で大切な場所になります。ずっと待っていてくださっているというのは、私たちも続ける意味にもなっているなと思いました」篠澤さんたちが披露する沖縄伝統の舞は、これからも震災の被災地に笑顔を届けます。篠澤さんは、迫力のある演舞を通して、人と人とが繋がれることがエイサーの魅力だと話していました。篠澤さんたち現在10人で活動していて、今後も県の内外で演舞を披露していくということです。

詳細は NEWS DIG でも!↓
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