Published On Aug 24, 2022
札幌市に、日本でイチバン高齢のバスケットボール選手がいます。97歳でいまだ現役、元気の秘訣を取材しました。
靴ヒモを結ぶ1人の男性。シニアバスケットボールチーム、「札幌ロートルズ」の最年長・在間弘さんです。
在間弘さん:「(生まれは)大正14年1月19日、1925年ですね。97歳と8カ月です。」
ことし97歳!実は在間さん、日本バスケットボール協会に競技者として登録されているうち、国内でイチバン高齢のバスケットボール選手なんです。
男女合わせて、平均年齢およそ72歳のチームの中、肩を並べてプレーします。
在間さん:「リングの手前に乗せるようにシュートする。”スポっと”入るのが最高。」
チームメイトの76歳の男性:「体育館に出てくるだけでありがたいですね。」
72歳の女性:「チームの宝物です。97歳でボールをもって走られるということ自体が、すごくないですか。」
49歳まで現役を続けた、バスケットボール界の「レジェンド」折茂武彦さんも、在間さんのプレーを絶賛します。
折茂武彦さん:「折茂よりすごい年齢でまだプレーされていると、北海道に来た時にお聞きした。我々のゲームにも来ていただいて、ティップオフのシュートをしていただいた。普通にシュートを打ってますからね。観客もいるわけじゃないですか、その中で一発で決めるって、普通に考えたら信じられないと思いますよ。改めてレジェンドだなと思いました。」
長年、続けてきたバスケット。「一番の思い出は?」と聞いてみました。
在間さん:「新型コロナの前に、、アメリカのNBAあるでしょ、東京でやるということで最年長プレイヤーということで(試合前イベントに)呼ばれたんですよ。」「その時にもフリースローして、一本で入ったからね。これは(観客が)何万人かだったから感激でした。私の一番のバスケットの最高の幸せですかね」
大正14年に、道北の和寒町で生まれた在間さん。12歳の時にバスケットを始めました。
在間さん:「先生に”バスケットやったら背が伸びるぞ”と言われて始めたのがきっかけ」
昭和15年、15歳の時に札幌師範学校へ進学してからも部活動でバスケを続けました。戦時中についてはこう振り返ります。
在間さん:「昭和18年になったら、上級生になって、これから試合に出られるなと思ったころに、外来スポーツは禁止っていう国からのあれでね。」
昭和20年、学徒出陣で仙台の予備士官学校に入校。教育訓練を受けている最中に終戦を迎えました。
終戦後は中学や高校の教師を務め、バスケットの指導者として活躍。60歳で退職した後、知人の紹介で「札幌ロートルズ」に入りました。
バスケット歴は実に85年、在間さんの元気の秘訣はどこにあるのでしょうか。
午前6時半、在間さんの朝は体操から始まります。97歳とは思えないジャンプも。
在間さん:「これが日記。平成時代のを”全部・毎日”。」
教師を退職した後に書き始めたという日記。「札幌ロートルズ」に入った時の思い出も書かれていました。
(昭和60年5月26日の日記から)「札幌で唯一の高齢者バスケットチームに入って楽しむことにする。私が最年少。結構楽しい。」
在間さん「これが僕の毎日規則正しい生活を送るひとつの糧になっています。」
在間さんの妻・幸子さん:「大きく切るとノドに詰まるでしょう。若い人関係ないだろうけど」
弘さんの暮らしを支えているのは、93歳の妻、幸子さんです。
幸子さん:「量は食べないんですよね。だから種類を多くして栄養素を。」
最愛の奥さんがつくってくれる朝食に、在間さんは…
在間さん:「力の源。感謝の気持ちですね。」
朝の運動。
頭を使って日記を書く。
バランスを取った食事。
毎日続けることが97歳の元気の秘訣です。
在間さんにとってバスケットとは?
在間さん:「生きがい。最高ですねバスケット。みんなが100歳、100歳と言うもんですから。病気をしたり、怪我をしたりしないで、100歳を迎えられればなにより。」
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