3分でわかる葛飾北斎(人から分かる3分美術史14.1)
人から分かる3分美術史 人から分かる3分美術史
9.49K subscribers
5,255 views
30

 Published On Mar 11, 2023

江戸中期の浮世絵師であり、世界的に最も有名な日本の画家である葛飾北斎を紹介します。

※本動画は「3分でわかる葛飾北斎(人から分かる3分美術史14)」[    • 【旧版】3分でわかる葛飾北斎(人から分かる3分美術史14)   ]を再撮影・再編集を行なったものです。

***

こんにちは。人から分かる3分美術史。
今日は葛飾北斎について勉強していきましょう。

葛飾北斎。1760年生まれ。江戸中期の浮世絵師であり、世界的に最も有名な日本の画家です。
北斎は、江戸からほど近い武蔵国の百姓の家に生まれました。
6歳の頃より絵を描き始め、貸本屋に丁稚奉公をしながら木版彫刻などを学びました。
続いて19歳の頃に、役者似顔絵の創始者として知られる浮世絵師、勝川春章に入門。これ以後、春章に学んだ役者絵を多く描いています。またこの時期、挿絵作家として曲亭馬琴らの黄表紙に挿絵を提供しました。
34歳の頃に勝川春章が死去。北斎は狩野融川に入門しますが間もなくそこを去り、翌年には勝川派からも破門を受けました。以後はしばらく、摺物を多く手がけました。また、西洋風の表現を取り入れ始めたのもこの頃です。
またこの時期、北斎は肉筆の美人画を多く手がけています。「二美人図」は、当時の代表作です。
北斎は43歳となる1802年に、一家を成し始めます。それはたちまち大きくなり、50歳を過ぎた頃になると弟子への教育のための絵手本を多く制作します。「北斎漫画」はその代表的なものであり、北斎54歳の頃からその死後に至るまで、15巻4000図に渡って刊行され続けました。

北斎の作品を見ていきましょう。

「神奈川沖浪裏」。1833年、北斎73歳ごろの作品です。北斎70代の前半は錦絵の全盛期であり、本作は風景画のシリーズである「冨嶽三十六景」の一つです。
構図の巧みさと、鮮烈な色使いが特徴であり、登場人物すらも構図の中で明確な意図を持って配置されています。
「凱風快晴」。本作も「冨嶽三十六景」の代表的な作品です。

北斎は1849年に90歳で亡くなります。それまでに、名前や住居、そして作風を変えながらも画道を邁進し続け、現在においても最も重要な浮世絵師として評価されています。

以上!

show more

Share/Embed