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鎌倉幕府を倒すきっかけを作り、「建武の新政」の立役者だが、謎があまりにも多き人物。現在の大阪府千早赤阪村で独自の商業圏を作り上げた一族の棟梁で、どの権威にも従わない為、「悪党」と呼ばれていたという説や、「御家人説」など出自については様々な説がある。鎌倉幕府の横暴に立ち上がった後醍醐天皇を奉じ、いち早く挙兵した。後醍醐天皇は隠岐島に配流となるが、正成の目覚ましい戦いぶりで「兵法の天才」と呼ばれ、諸国の武士たちも勢いづき、足利尊氏や新田義貞により倒幕が果たされた。
しかし、京に戻った後醍醐天皇の新政が始まると、恩賞に不満を持つ者たちは、武士の棟梁として足利尊氏を立て、後醍醐天皇に対して挙兵。正成は、天皇に尊氏との和解を進言するが、逆に尊氏を成敗せよと命じられ、700の兵で10万の尊氏軍と兵庫・湊川で激突し…。