【古典】 異形の賢者アシュターヴァクラによるノンデュアリティの教え [22分解説] 『アシュターヴァクラ・ギーター』
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 Published On Aug 14, 2021

今回は、ノンデュアリティの教えをわかりやすく説いた古典的名作であり、数々の覚者に認められてきたアドヴァイタ・ヴェーダーンタの聖典、『アシュターヴァクラ・ギーター』についてお話しています。

アシュターヴァクラは、呪いにより異形の肉体を持ちながら、比類ない深い智慧を持って生まれた賢者であり、当時の国王の家庭教師を務めた覚者であると言われています。
その教えは決して難しいものではなく、「すべては一つである」という、とてもシンプルな真理を、美しくも、わかりやすい言葉で表現したものです。

忙しい毎日を送っている現代人の心を静めてくれる、珠玉の言葉をぜひ堪能してもらえればと思います。

なお、動画では尺を短くするために省きましたが、アシュターヴァクラの有名な逸話について、補足しておきたいと思います。

アシュターヴァクラは、父親の呪いによって、身体に大きなハンディキャップを持って生まれてきました。

そして、その父親は、貧しかった一族を養うために富を求め、ジャナカ王が擁する学者であるヴァンディンと議論をしますが、その勝負に敗れ、バラモンをいけにえとする儀式のための犠牲として、殺されます。
動画でお話ししたように、アシュターヴァクラもその学者との議論に臨むのですが、それは父親の無念を晴らすためでもあったわけです。

わずか10歳前後にもかかわらず、激しい議論の末にヴァンディンに勝ったアシュターヴァクラは、今度はその学者をいけにえとしてささげるように、ジャナカ王に頼みます。
しかし、その儀式はすでに完了していたため、代わりにヴァンディは、アシュターヴァクラの父親を含め、いけにえとして捧げられたバラモンたちを生き返らせました。

復讐を果たし、さらに自分を生き返らせてくれたアシュターヴァクラに対し、父親は深く感銘を受け、アシュターヴァクラにサマンガという川で水浴びをするように言います。
アシュターヴァクラが川から上がってくると、彼のすべての奇形は治っていました。

こうして、健常者と戻ったアシュターヴァクラは、ジャナカ王の求めに応じ、王の家庭教師になったとされています。


このアシュターヴァクラ・ギーターは、日本ではあまり知られていませんが、とても素晴らしい本です。
私自身この本のことを知ったのは確かインドに滞在していた時だったと記憶していますが、その後、日本の本屋で『アシュターヴァクラ・ギーター 真我の輝き』が並んでいるのを見つけたときは、小躍りしたことを覚えています。

一生手元に置いておきたい本の一つですので、あなたもぜひその深い言葉を味わってみてください!

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チャプターリスト(目次)
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00:00 オープニング
01:32 この動画のトピック
02:19 アドヴァイタ・ヴェーダーンタ(ノンデュアリティ)とは?
04:33 『アシュターヴァクラ・ギーター』はどんな聖典?
06:17 アシュターヴァクラとはどんな人?
10:00 出典の紹介
12:07 『アシュターヴァクラ・ギーター』の名言
20:23 まとめとおすすめの本
22:26 エンディング

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