鹿嶋市宮中の鹿島神宮（鹿島則良宮司）で20日、「大寒みそぎ」が行われた。人数を従来の約半分に減らすなど新型コロナウイルス感染防止策を講じ、３年ぶりに一般参加を募っての開催となった。
　１年で最も寒いとされる二十四節気の大寒に行う伝統行事。ふんどし鉢巻き姿の男性と白装束の女性ら約１２０人が「鳥船の行」と呼ばれる舟をこぐような動作で体を温めた後、「エーイッ」と気合を入れながら御手洗（みたらし）池に入った。水温11度の中、約10分間、肩まで漬かり、無病息災などを願った。
　県内をはじめ、北海道や兵庫県からも参加。つくば市の会社員、佐々木照光さん（47）は「久しぶりにみそぎができて、身も心も清められる気がした。今年こそ、より良い年になることを期待したい」と話した。