【きょうのオハナシ】”習慣が変われば人生が変わる” 須磨寺 副住職 小池陽人さん
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 Published On Apr 26, 2021

皆さんこんにちは、今日は「習慣が変われば人生が変わる」という題でお話ししたいと思います。仏教ではで「三学」という教えがあります。

これを戒定慧という風に言いまして、戒というのは戒律の戒と書きます。
そして定というのは定規の定ですね。禅定の定。
そして慧というのが、知恵のことです。

これ修行の段階を表してまして、まず戒、戒律を守る。約束を守るということが基盤になってるんですね。
約束を正しく守ることができて初めて定、定というのは禅定ですから正しい精神集中に至るわけです。正しい精神集中があってこそ。

最後、知恵。正しいものと間違ったものを見分けるその力が得られるという風に説いているんですね。
ということを考えると、最初の基礎というか土台というのが戒なんです。
戒というのは戒めという風に書きますけれども、元々の仏教用語はシーラというサンスクリット語から来てるんですね。シーラーの意味は何かというと、習慣なんです。
つまり習慣を整えていく。良き習慣作りこそが仏道と言えるんですね。

仏教では十善戒と言って、大きく10個の戒めを持っています。
不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋恚、不邪見。
10個あるんですけれども、全てこれはしてはいけない、してはいけないってことあるんですけれども、それを心がけることによって間違った行動をしないでいられるということです。

戒を守ることによって戒に守られるという教えがあるわけです。 
そして約束を持つこと。これを大切にしてるんですね。どんな約束でもいいんです。
今日から嘘をつきません。とかですね、早起きをしますとか、挨拶をしますとか。
皆さんできそうな約束を一つでも良いので生活の中で持って頂きたいと思うんですね。

これは「破戒は無戒に勝る」という言葉ありまして、これはね戒を守れるかどうかよりもまず戒を持つ。
つまり約束を持つことが大切だっていう意味なんです。
破戒というのは戒を破ることですから約束を破ってしまうことです。

無戒というのは戒を持たない、約束を持たない人のことです。
破戒は無戒に勝る。
これどういうことかというと約束を持っていて破ってしまった人の方がまだマシしということです。約束を持ってない人よりもマシだ。

なぜかと言うと例えば嘘をつかないという約束をもった人が生活の中でどうしても嘘をついてしまう、そういう場面があったとします。
そうすると約束を持ってた人は反省するんですね。
あの時約束をしたのに約束が守れなかった、でその反省の心がまた次の第一歩に繋がると私は思っているんです。
その約束を持ってない人は、もしかしたら嘘をついたことすら気づかないかもしれません。

約束を持つ、その約束が習慣になっていく。
それが人生を作っていくんではないかなと思っています。

本日もありがとうございました。

須磨寺 副住職 小池陽人(こいけ・ようにん)さん

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