おうち時間が増えた中、人気に火がついたのがこちらの商品。きょうの逸品は、だれでも簡単に塗ることができる壁材「ひとりで塗れるもん」です。
　この商品を開発したのは、静岡市の塗り壁材製造メーカーです。
＜天野真梨花記者＞「インパクトのあるデザインですね！」
＜オンザウォール　山田夢子さん＞「こちらが『コテノスケ』で白。『コテリーヌ』はベージュ色。それぞれの色に合わせてキャラクターの名前がついています」
　「ひとりで塗れるもん」は、カラーバリエーションが１２色と豊富。インパクトのあるパッケージにユニークな名前がつけられ、遊び心満載です。新型コロナの影響で家にいる時間が増え、ＤＩＹ需要が高まる中、いま、大注目の商品です。製造現場を見せてもらいました。
＜オンザウォール　山田夢子さん＞「こちらが『ひとりで塗れるもん』の原料です。　漆喰と同じような成分になります。調湿効果や臭いをとってくれる効果などがあります」
　「ひとりで塗れるもん」は、炭酸カルシウムを主な成分とした天然素材を使っています。調湿や消臭などの効果があります。
＜天野真梨花記者＞「では、さっそく体験してみたいと思います！」
＜オンザウォール　山田夢子さん＞「蓋を開けるとすぐに塗れる状態になっているので、このままコテですくっていただいて、そのまま壁につけて、横にスライドしていきます」
＜天野真梨花記者＞「お～。あ～すごい！まさにパンにマーガリンを塗る感覚ですね、本当に塗りやすい」
　誰でも簡単に塗ることができます。さらに、従来の塗り壁材と違って、壁紙や砂壁の上からでも接着剤を使わず塗ることができます。
＜天野真梨花記者＞「気持ちいい」
　「ひとりで塗れるもん」を手がけた村上哲之介社長です。
＜オンザウォール　村上哲之介社長＞「もともと塗り壁材は嗜好品だと思われがち、ビニールクロスより高いという意味で。なるべく簡単に普及させるための金額を意識して作った」
　こだわったのは値段です。漆喰塗りにかかる費用は、１平方メートルあたり４０００円から８０００円が相場といわれていますが、「ひとりで塗れるもん」は　わずか５００円。これも人気の理由です。
＜オンザウォール　村上哲之介社長＞「前年比１５０パーセントくらい出ている」

　静岡市に住む鈴木さんです。３月、「ひとりで塗れるもん」を自分たちで壁に塗りました。
＜鈴木さん＞「この白い部分（壁）をみんなで塗りました」
　これまでは壁一面、深緑の砂壁でしたが…明るい雰囲気に仕上がりました。
＜鈴木さん（妻）＞「私でも簡単に塗れて、いろんな跡がつくんですが、跡も味になるので、母も塗れたし、私も（子どもを）おんぶしながらでも簡単にできた」
　社長の村上さんは、この商品をきっかけにＤＩＹに興味を持つ人が増えることを願っています。
＜オンザウォール　村上哲之介社長＞「海外ではＤＩＹがもっと流行っている。その上でセルフビルドという自分たちで作っていく世界があるので、そういうところにお手伝いができれば、地元・静岡に貢献できるかなと思います」
　これまでの塗り壁材のイメージを覆した「ひとりで塗れるもん」。誰でも簡単にＤＩＹできる、お財布にも優しい逸品です。