陸上自衛隊中央音楽隊創隊７２周年記念第１６９回定期演奏会～伝統の響き　平和への祈り～
Japan Ground Self Defense Force Central Band 169th Regular Concert
令和５年６月３日（土）　東京芸術劇場コンサートホール
2023.6.3(Sat) Tokyo Metropolitan Theatre Concert Hall


行進曲「ロイヤル・ウェールズ・フュージリア連隊」／J.P.スーザ
March“The Royal Welch Fusiliers”/ John Philip Sousa

指揮：副隊長　２等陸佐　柴田　昌宜
Conductor : Executive Officer Lt.Col SHIBATA Masanori


ジョン・フィリップ・スーザ（１８５４～１９３２）はアメリカ海兵隊や海軍軍楽隊長を務めた作曲家・指揮者で、「雷神」、「ワシントン・ポスト」、
「星条旗よ永遠なれ」など１３８曲もの行進曲を作曲し、「世界のマーチ王」とも呼ばれている。また、マーチングバンドなどで用いられる
自身の名前が付いた「スーザフォーン」を考案するなど、１９世紀のバンド音楽発展に貢献した。
この行進曲は、１９００年に中国で勃発した義和団事変の際、米海兵隊の英軍ウェールズ・フュージリア連隊が共同戦線を行ったことを称え、
３０年後の１９３０年にスーザによって作曲された。作曲にあたったスーザは、まずトリオ部分に海兵隊賛歌と英国やウェールズの歌を引用したマーチを作曲したが、依頼者の将軍から「スーザオリジナルのメロディが好ましい」と言われ、新たにトリオ以降を作り直したものが本作である。曲の初演時にはフーヴァー米大統領も臨席し、大統領自身が義和団事変に参戦した体験をスピーチしたと言われる。スーザ最晩年の行進曲で、トリオ以降のオリジナルのメロディは大変美しく全体的に意気揚々とした佳作である。

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