【4K】龍神伝説が残る四国随一の聖地:香川県・田村神社 (Tamura Shrine | The shrine dedicated to the god of water)
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 Published On Oct 8, 2022

▼チャプターリスト(目次)
0:00 オープニング
0:21 社号碑、参道、狛犬
0:59 随神門、手水舎
1:43 大鳥居、拝殿
3:04 摂社・宇都伎社周辺
4:33 末社・宮島社周辺
5:40 摂社・素婆倶羅社周辺
6:09 北参道

どうも、管理人のヒロリンです。

今回は香川県高松市に鎮座する讃岐国一宮・田村神社(たむらじんじゃ)を紹介します。

香川県の高松駅から約8㎞。香川県のローカル線「ことでん」の一宮駅からほど近い場所に鎮座する田村神社は創建1300年以上の歴史を持つ由緒正しい古社。

田村神社の御祭神は田村大神(たむらのおおかみ)。この田村大神という名は、五柱の神様の総称です。
・倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)
・五十狭芹彦命(いさせりひこのみこと)
・猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
・天隠山命(あめのかふやまのみこと)
・天五田根命(あめのいたねのみこと)
と良い、それぞれに功績や伝説を残された神様たちです。

特に、倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)は、讃岐国の開祖伸と伝わる神様で、呪術的な力を持った神様。第7代孝霊天皇の皇女で、疫病に苦しむ人々を救ったり謀反者を予知して未然に防いだりと、数々の勲功を挙げています。その功績から「百襲(ももそ)」という、多くの勲功を挙げたという意味の名前ももらいました。

このように田村大神という神様を祀っている同社ですが、元々は水神を祀る神社でした。

実は、田村神社の信仰が始まったのは、香川県の土地柄の問題と深く関係しています。それは香川県で毎年のように問題となる水不足です。香川県は雨が少なく、降ったとしてもすぐ海に流れ込む地形のため、昔から水不足に悩まされてきました。人々にとって雨水や湧水は自分たちの生活を大きく左右するものだったのです。

そんな香川県の中で、この田村神社のあたりは地下水が比較的豊富で、稲作の中心地でした。水を喉から手が出るほど欲していた讃岐の方々は田村神社の土地そのものを神格化し、「水神様」を祀る自然崇拝がおこったことが、田村神社の始まりとなっています。

そんな水神と関係する、興味深い伝説が田村神社には伝え続けられています。それは本殿奥にある奥殿の地下10メートル程に眠る『深い淵』です。この淵の奥深くで湧き出ている出水には、龍神様が棲んでいるという伝説があり、田村神社の御神体となっています。つまりそこが田村神社の中心地なのです。しかもこの淵を見た者には、恐ろしい祟りが起きるという伝説があります。

そんな奥殿の下に眠る淵は、もちろん見ることは出来ません。では、実際に深い淵を見てしまった人はどうなるのか?

江戸時代、田村神社の改築工事を命じられた武村斉庵(たけむらさいあん)という人が、当時の宮司に「淵を見たい」と言い出しました。困った宮司は「どんな祟りがあるか分からない」と断ったが、それでもどうしてもと頼まれ、見せることにしたそうです。

斉庵が淵を見ると、水が巻き上がり、中から龍が赤い舌を巻きながら頭を出して斉庵をギョロッと睨んだ。斉庵はその後気分が悪くなり、その日の晩に亡くなりました。

また、ある別の大工が工事中に誤って、淵の中にノミを落としてしまった。するとしばらくして龍が現れ、落としたノミを差し出しました。これを丁重にいただけば良かったものの、大工は驚いて足で蹴飛ばしてしまった。この大工もたちまち亡くなってしまいました。

淵には蓋がされ、沢山の石が古墳のように盛られてあるとか。現在、この龍が棲む淵に近付けるのは宮司のみ。掃除や神事の際に入るだけです。

そんな田村神社のはじまりとも関係する「龍神様」を参拝できるのが、摂社「宇都伎社」の前にある龍神様の像。高さ約5.7メートルの巨大な龍神様のまわりには、よく見ると沢山の大判・小判が溢れており、見るだけでも金運が上昇してしまいそうなお姿をしています。

このように龍神と深いつながりがある田村神社ですが、その他にも七福神や稲荷社、安産祈願の社や獅子、八咫烏や干支の像など境内にギチギチに存在しており、すべてを見終えるまでに2時間ぐらいは必要なのではないかと思うほどです。

何故田村神社には龍神以外に多数の見どころがあるのでしょうか?実は、田村神社の境内に沢山の見所ができたのはここ30年程のこと。干支が好きだったという先代宮司の頃に、多くの干支の像ができ、その後も龍や八咫烏、わらべ像などのユニークな見所が次々と誕生していったそうです。

どうしてこんなにたくさんの見所ができたのか。そこには、ただお参りをするだけじゃなく「潜ったり」、「投げたり」、「触れたり」という作法を通して、神社をより身近に感じて欲しいとい思いが込められているそうです。

また、田村神社は讃岐国一宮ということもあって、日曜日には讃岐うどんが食べられる食堂もオープンしています。その讃岐うどんが本当に美味しい(*’ω’*)
神様からの御利益をもらった後に食べるうどんは忘れられない味になることでしょう。

香川県の水不足を解消するために存在する偉大な龍神が鎮まる田村神社。多数の見どころもあり、参拝して損のない神社だと思います。そんな同社の雰囲気をこの動画で感じていただけると幸甚です。

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