【なぜ地下鉄にワイパー?】意外と知らない札幌の地下鉄の疑問3連発・・・HBC今日ドキッ!【もんすけ調査隊】(2023年7月13日放送)北海道
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 Published On Jul 13, 2023

きょうの依頼者は、札幌の「しゅうや」くん、8歳。
小学校の自由研究の工作でも、地下鉄を作るほどの大の地下鉄好き。
でも、どうしてもわからない疑問が3つあるという。
最初の疑問が・・・

しゅうやくん(8歳・札幌)
「なぜ南北線だけパンタグラフがない?東豊線とか東西線は上にパンタグラフがある」

えーーーっ!南北線には、パンタグラフがないの?
さっそく札幌市営地下鉄・南北線の駅で調査開始だ!

調査員
「見てください!南北線にはパンタグラフが付いていません!」

パンタグラフとは、
電車などの屋根に付いている電気を取り入れる装置のこと。
東西線と東豊線には付いているのに、南北線には付いていないという。
いったい、どういうことなのか?

札幌市交通局運転係 髙橋英広 係長
「南北線にはパンタグラフが付いていませんが、電車の床下に負集電器という装置が突き出た様に設置されており、この負集電器と第三軌条というレールを接触させることで電気を取っている。この白い碍子(がいし)の上のレールの中に750Vの電気が流れている」

つまり、東西線と東豊線は屋根の上から電気を取っており、
南北線は、下から電気を取っているというわけ。
でも、どうして、南北線だけパンタグラフにしなかったのか?

札幌市交通局運転係 髙橋英広 係長
「札幌で一番古い地下鉄が南北線だが当時は第三軌条が主流だった」

南北線が開通したのは1971年。
その後、1976年に東西線・・・
1988年に、東豊線が開通したわけだが、
東西線開通のタイミングで、パンタグラフに変更した理由が・・・

札幌市交通局運転係 髙橋英広 係長
「第三軌条を使うと、線路に人が転落した時に、感電する恐れがあり危険だったから」

線路に転落した乗客が感電しないよう、パンタグラフに変更したのだ。
では、2つめの疑問・・・

しゅうやくん(8歳・札幌)
「なぜ地下鉄にはワイパーがある?ずっと使っていないから何のためにあるのかと?」

どうして、地下鉄にワイパーが付いているのか?
走っている車両を、よく見てみると・・・
確かにワイパーが付いているではないか!
トンネルの中を走る地下鉄、
雨も降らないのに、なぜワイパーが必要なのか?

札幌市交通局運転係 髙橋英広 係長
「地下を走っている時もトンネルの中なので、湿気などで水滴が落ちてくることがある。私も現役で運転手をやっていた頃は、ワイパーを使ったことがある」

そう、トンネル内を走る地下鉄でも、
結露などで水滴が落ちてくる事があるという。
だから、ワイパーが付いているのだ。しかも・・・

札幌市交通局運転係 髙橋英広 係長
「地下鉄のワイパーは実は、この様に手動で動かしています。拭き取る機会が非常に少ないので、電動ではなく手動で対応している」

いよいよ最後の疑問・・・

しゅうやくん(8歳・札幌)
「なぜ地下鉄は、昔、ブザーがあったのに、今は使われていないの?」

なぜ地下鉄のブザーがなくなったのか?
みなさんも記憶にないだろうか?昔は地下鉄のドアが閉まる時・・・

地下鉄の音「プー、ブーーーーーーーーーー」

昔は、プーという音と共にブザーがなっていたのだ。しかし今は・・・

地下鉄の音
「2番ホームから宮の沢行きが発車します。ご注意ください。プー」

プーという音だけで、ブザーがなくなっているのだ。
これはいったい、なぜなのか?

札幌市交通局運転係 髙橋英広 係長
「可動式ホーム柵の設置に伴って、ホーム柵の閉まる時にチャイム音を鳴らすので、そのチャイム音との重なり音を防止するためにブザー音を停止している」

札幌の地下鉄に、ホーム柵が設置されたのは、2008年のこと。
当時、酒に酔った客が転落する事故などが、
年間30件ほど起きていて、その防止策として、
10年でおよそ150億円をかけて全駅に設置されたのだ。
でも、なぜホーム柵の音とブザー音が重なると、ダメなのか?

札幌市交通局運転係 髙橋英広 係長
「目の不自由な方は、ホーム柵の動きを音で認識しているので、ホーム柵の音をより認識してもらうために、出発放送のブザー音を停止した」

昔の映像でチャイム音とブザー音が鳴っている貴重な映像を発見!

地下鉄の音「ブー」
ホーム柵の音「シャリンシャリン」

確かに、色々な音が鳴っており、チャイム音はほとんど聞こえない!
そのため発車ブザーを鳴らさないようにしたのだ。
障害について、正しく知ってもらう活動をする、
白杖ガールの杉本さんに話を聞いた。

視覚に障害がある 杉本梢さん
「音は大事。安全に歩くための大切な道しるべ。音をよく聞いて乗り降りをしている」

森田(HBCアナウンサー)
「視覚に障害がある杉本さんは、電車に乗る時、音以外にも気をつけていることがあるそうです。誤って電車とホームの隙間でケガをしてしまう危険があるので、この様に白杖を使って、隙間の幅と位置を確認してから乗車しているということです。」


調査依頼はこちら↓
http://lin.ee/pYvxEEm
https://www.hbc.co.jp/news/chousatai/

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