【センチュリア】音楽の作り方 [吹奏楽合奏講習会in沖縄] 歌い方/和声/音型/バランス/サウンド
吹奏楽の専門家 吹奏楽の専門家
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 Published On Sep 13, 2024

沖縄合奏講習会でのセンチュリア。定番曲であるからこそ、メロディの扱いが人それぞれになりがち。まずはここを揃えて行くことが肝心です。どうしてもネットに上がっている日本の演奏団体の音源は音が短すぎる傾向にあるので、奏者の皆さんに私の好みに寄せていただくのには少し時間を要しました。しかしこの手の音楽はA&Bメロが何度も出てくるので、ここだけ確立してしまえばだいぶ統一感が出てきます。一見大変な作業でも、私が常にしている書き込みスコアによるフレーズの山をはじめとした音楽的指示を事前共有しておけば、案外早くまとまっていくように感じます。やはりどこへ行っても良くあるのは、何でもかんでも音を短くしないように音価を考え今までよりも長めにしてもらおうとすると「全ての音の発音が柔らかくなる」→発音を明確にしてもらうように指示→「音が再び短くなる」という流れです。ただこれがデフォルトの演奏法として定着したとき、バンド全体としてシンフォニックで落ち着きのあるサウンドが得られるので、ここはやはり拘っていきたいと常に考えています。

演奏における楽器のパートやセクションの音量バランスについては、やはり常にメロディは聴きやすく。譲り合いの精神とリアルタイムの修正が要です。その他、和声学を知らなくても特徴的であると何となく感じる音を丁寧に扱おうとするだけで、その音楽は立体的になっていきます。3部構成のこの曲の最初の部分の曲作りに50分程度かけましたが、短い時間でとても音楽的になりました。何より反応が良く柔軟な演奏参加者の皆さんとの一体感のある楽しい時間となりました。

今回この催しを「後で知った」「参加したかった!」という声を多数いただいています。第二弾がいつか(ひょっとすると年内?)開催されますので、ぜひその時はご一緒ください!

楽曲: センチュリア/ジェームズ・スウェアリンジェン Centuria / James Swearingen
会場:豊見城中央公民館 中ホール

この合奏講習会は私にとって非常に大切な経験となりました。このような催しを全国各地で行うことが今の私の夢です。今回は中学生から大人の40人の方が集まってくださいました。もし皆さんのお住まいの地域でこのような会を開催できそうな場合、ぜひご一報ください。簡単な計画書をお送りし、ご相談をさせていただきたいです。ご協力者さまにはボランティアではなく、謝金やそれに代わるものをご用意する予定です。特に学校関係者や楽器店、吹奏楽指導者の皆さま、よろしくお願いいたします😊

ご質問やご要望などお気軽にコメントください。
チャンネル登録や「いいね!」も大変励みになります。ありがとうございます😊

【吹奏楽指揮&指導者 堀江龍太郎】
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略歴:
指揮者、作編曲家、吹奏楽指導者。東京芸術大学附属高校、ライプツィヒ音楽大学、ベルリン芸術大学大学院首席卒業。ドイツ国家演奏家資格取得。ドイツ国立音楽学校専任講師、メニューイン音楽財団ソリスト、ノルトハウゼン歌劇場契約団員、東京佼成WOやゲヴァントハウス管弦楽団等、国内外の交響楽団で多数客演を務め、過去通算3,000回を超える演奏会に出演。北海道十勝しみず吹奏楽団音楽監督。客演指揮、学校指導、個人レッスンを国内外で行う。

吹奏楽指導経験:
全国の中学高校大学など70校以上を指導。台湾の吹奏楽団や高校の指導、中国や韓国では個人やグループレッスンも行う。遠隔地においてはオンラインを活用したレッスン、客演指揮やアンサンブルコンテストなどの作編曲も行う。

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