持続可能な生活を提案する新しいスタイルの宿泊施設 鹿児島・大崎町 (23/12/22
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 Published On Dec 22, 2023

ゴミのリサイクル率日本一で有名な、鹿児島県大崎町に新しい宿泊施設が完成し、21日お披露目されました。誰でも泊まることができる施設ですが、リサイクルの町ならではの特徴がたくさん詰まっています。

21日お披露目された大崎町の体験型宿泊施設。「サーキュラービレッジ ホステル・ぐるり」といいます。資源がぐるりとめぐる、未来の暮らしの扉を開きたいという願いが込められています。

ゴミを27種類に分別してリサイクルしている大崎町。80%を超えるリサイクル率は、全国の自治体でこれまでに14回、日本一となっています。

大崎町の分別方法は海外からも注目されていて、インドネシアのバリ州では、「オオサキシステム」という言葉が定着しているほどです。

大崎町には、ゴミ削減に悩む自治体や企業から、年間約500人が視察に訪れます。宿泊施設の設置も、視察に訪れた人たちに、宿を提供したいというのがきっかけの一つでした。

キーワードは「循環」。今あるものを使い、新しくて、おしゃれな空間に仕上げる工夫があちこちにみられます。

たとえば建物。教職員住宅として使われていた築50年の建物をリノベーションしました。

解体の時に出た大量の廃材は、ボイラーやまきストーブに再利用します。「自分たちで使うエネルギーを、自分たちでつくってもらう」のが狙いです。

鮮やかな草木染めのソファも足元をよく見てみると・・・廃材です。無造作に積み上げた廃材がなんとも言えない味わいを醸し出しています。

そしてテーブルは、台風の影響で海岸に流れ着いた流木を、正方形にカットし、並べたもの。災害ごみまでむだなく再利用しています。

しかし、最大の特徴はこんな体験ができることです。

一般社団法人 大崎町SDGs推進協議会・中垣るるさん
「大崎町の暮らしを体験できる、27品目の分別をここでやってもらいます!」

例えば、施設に1泊し、カレーやラーメンを作って食べたとします。出たゴミを大崎町では、何種類に分別すると思いますか?

正解を中垣さんに発表してもらいましょう。

中垣さん
「8種類です。きょうはカレーを作ったんですが大崎町ではこれを1カ月間保管しなければならないので、洗って乾いたら、ごみで捨てるということになります」

また、紅茶のティーバッグはー。

中垣さん
「ここ(持ち手)が紙、糸と周りの部分が一般ごみ。中身の茶葉は有機物なので生ごみ」

Q)持ち手の部分はリサイクルする?
中垣さん「そうです。そして、この茶葉もリサイクルされる」

町民と同じごみの分別を体験してもらうその狙いとは。

中垣さん
「分別してみると、1日2日自分が過ごした時に、どれくらいの量のごみを出しているか目に見えてわかるので、どれだけの量(のごみ)を自分たちが出しているかを確認してもらえたらと思います」

持続可能な生活を提案する新しいスタイルの宿泊施設。2024年3月までは、プレオープン期間で、4月から本格稼働します。

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