名古屋の地下50mに巨大空間!浸水対策施設を島津アナが取材 大雨時の被害軽減に期待【イマネタ】2023年6月13日放送
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 Published On Jun 13, 2023

6月2日、豪雨により大きな被害が出た愛知県東三河地方。道路は冠水し家の中にも水があふれました。

 名古屋で、もし23年前の東海豪雨のような大雨が降ったとしたら…名古屋市が取り組んでいる浸水対策の現場を島津咲苗アナウンサーが取材しました。

 やってきたのは名古屋市中川区山王橋交差点のすぐ近くです。見せてもらったのは名古屋中央雨水調整池と広川ポンプ所をつなぐ山王橋雨水幹線の工事現場です。地下にはエレベーターに乗って向かいます。

「浸水の被害を減らすための工事が行われています。巨大な筒状の穴です。かなり深いですね。下を見るだけでも足がすくむような深さです」(島津アナ)

「エレベーターで下に降りていますが1分以上エレベーターに乗っています」「かなり深いですね、筒状になっています。底が見えてきました」(島津アナ)

 縦穴の深さは約50mで、17階建てのマンションがすっぽり入ります。名古屋の地下鉄の一番深い駅が約25mなのでほぼ倍の深さです。下に着くまでに約3分かかりました。

Q雨水調整池の工事ということだがどういった施設なのですか?(島津アナ)
「大雨が降ると下水管に雨水が入る。ただ下水管の能力の限界を超える雨が降ると路面が冠水してしまう。路面に水があふれないようにする施設を作っています」(名古屋市上下水道局 田中考二課長)

 「雨水調整池」とは雨水を一時的にためて河川に流出する量を調整することで洪水被害を防ぐための施設です。

 名古屋市西区の押切公園の地下を起点に2016年に始まったこの工事。約5km先の山王橋交差点までトンネルを掘り貫通したのが2022年3月。

 押切公園側の縦穴のトンネルの直径は約6mでナナちゃん人形とほぼ同じ高さです。

 たまった雨水は中川運河に排出しますが量を調整するのに必要なのが巨大なポンプです。まるで地下神殿のような趣なのが建設中の広川ポンプ所です。地下部分は名古屋城とほぼ同じサイズだといいます。

「地下50mの深いところにある穴の底の部分に来ました。トンネルのようなものが見えます。西区から貫通しているところです。一方、西側は約1km先にあるポンプ所に向けて工事が進められているということです」(島津アナ)

 島津アナウンサーがいるのがポンプ所と雨水調整池をつなぐトンネルを掘っている場所です。

Q雨水調整池を作ることになったきっかけは?(島津アナ)
「平成12年の東海豪雨や平成20年8月末の豪雨により名古屋駅の周辺で大規模な浸水が発生したので浸水対策事業として工事を進めています」(名古屋市上下水道局 田中考二課長)

 雨水調整池にためられる水は小学校の25mのプール約400個分。名古屋駅の周辺558haのエリアをカバーすることができます。

 また1時間に63mmの雨による浸水被害を防ぐことができ、東海豪雨並みの1時間約100mmの雨が降っても床上浸水をおおむね避けられると期待されています。この雨水調整池は2024年度末に完成予定です。

Qここ最近は線状降水帯の発生も多く異常気象も多くみられるが、そういった中で雨水調整池が持つ意義は?(島津アナ)
「いつ何時大雨が降るかわからないので、名古屋市としては様々な浸水対策事業を進めていますが、市民の皆様方にも自分でできること。例えばハザードマップを事前に確認し避難所までのルートを確認することや、自宅の前の雨水ますを日ごろからきれいにしておくなど、雨水をすぐ取り込める状態にしていただけると 非常に助かると思います」(名古屋市上下水道局 田中考二課長)

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