願人坊主
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 Published On May 31, 2021

願人坊主, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=2... / CC BY SA 3.0

#門付
#大道芸
#日本の伝統芸能
#江戸時代の芸能
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#日本の僧
#日本の賎民
願人坊主(がんにんぼうず)は、江戸時代(17世紀 - 19世紀)に存在した日本の大道芸人で、神仏に対する参詣・祈願あるいは修行・水垢離を客の代理として行うことに始まり、江戸市中を徘徊して軽口、謎かけ、住吉踊り、あほだら経など、さまざまな芸による門付、あるいは大道芸を行う者の総称である。
乞胸と同様に芸能中心の賤民である。
「道楽僧」と書くこともあった。
住吉踊り、かっぽれをはじめ、念仏踊り系統の多くは願人坊主によって諸国に流布された。
白隠慧鶴が18世紀に描いた、真冬に現れる「すたすた坊主」(『布袋すたすた坊主圖』、1768年以前)。
裸で頭には鉢巻、注連縄のような蓑を腰つけ錫杖を持っている。
その後裸での物乞いが禁じられ、法衣を着るようになった 願人坊主の一種である鹿島触り。
尾上松緑 (初代)の願人坊主。
歌舞伎「けいせいいでのやまぶき」より そもそも「願人」とは「神仏に祈願する人」を意味し、「願人」が「願人坊主」の略称となったのはその登場以降である。
出現・活動した時代は江戸時代(17世紀 - 19世紀)、活動場所は江戸市中、寺社奉行の支配下にあって、居住地は「藤沢派」(羽黒派)と「鞍馬派」とに集団を二分されて生活した。
当初は代願人として、水垢離などを代理でしていたといわれる。
半僧半俗から徐々に俗化し、僧形の芸人となった。
略して願人坊(がんにんぼう)、願人(がんにん)とも。
多芸多才で江戸期にはたびたび流行の発信源となった。
実態としては芸をすることにより米銭を乞う乞食坊主で、「代願人の坊主」という意味である。
釈迦願人、施餓鬼願人、裸願人、やっとこせ などとも称された。
金毘羅行人、半田(稲荷)行人なども同類で、多岐にわたる芸を折々に披露して米や銭を乞うたほか、人に代って代参、代待、祈願の修行、水垢離などもおこない、これを生業とした。
大阪では「誓文ばらい」とも言った。
江戸時代後期(19世紀)の1842年(天保13年)に町奉行への報告書によれば、当時は江戸の、 に集団的に居住していた。
同報告書によれば、当時の願人(願人坊主)たちは、判じ物の札(なぞかけ・パズル等が書かれたカード)を配り、集団で歌を歌ったり踊り歩いたりして金銭を得たり、全裸同然のスタイルで町屋の店先に立って芸をし、金銭を乞う、門付等で生計を立てていたとされる。
上方や江戸で、冬になると、寒さにも関わらずほとんど全裸姿に縄の鉢巻を頭に巻き、腰に注連縄、扇・錫杖を手に持ち歌い踊る「すたすた坊主」(すたすたぼうず、すたすた坊とも)が、門付を行った。
これはもともとは、京都の商人が旧暦10月20日に「誓文払い」といって、祇園の冠者殿社に参詣し、店では安売り等の顧客サービスをする日に、店に代わって参詣する願人坊主が由来であった。
「ちょんがれ坊主」(ちょんがれぼうず、江戸ではちょぼくれ坊主とも)と呼ばれる願人坊主もいた。
門付をしたり路傍に立ったりして、「ちょんがれ」(江戸ではちょぼくれとも)を歌い、金品を乞うた。
錫杖や鈴・金錠を振って拍子をとり、早口で歌う芸であり、「ちょんがれ節」はのちに「浮かれ節」・「浪花節」に発展した 「なまいだ坊主」(なまいだぼうず)と呼ばれた願人坊主は、「南無阿弥陀仏」が訛った「なまいだ」を唱えながら、浄瑠璃語りや物真似といった芸を門付した。
「まかしょ」は、白頭巾・白衣のスタイルで現れ「寒参り」の代行をすると言って町を練り歩き、「天神様」を描いた小紙片を子どもたちに「まかしょ、まかしょ」と叫びながら撒く、そして金銭を乞うという類の願人坊主であった。
「まかしょ」は撒けの意。
「まかしょ」の姿は、二代目桜田治助が書いて1820年(文政3年)に初演された『寒行雪姿見』のなかで舞踊化されており、現在もその再現を見ることができる。
「わいわい天王」(わいわいてんのう)は、羽織・袴・両刀、天狗あるいは猿田彦の面をつけ、「牛頭天王」と書いたお札を「わいわい天王、騒ぐがお好き」と叫びながら撒く、そして金銭を乞うという類の願人坊主であった。
のちに発展した浪曲以外にも、願人(願人坊主)たちが門付・大道芸として普及させることで発展した、俗謡や踊りがある。
「奴さん」という俗謡は、江戸時代末期(19世紀)に願人たちが踊り歌として用いることで流行させ、その後の寄席の出し物、花柳界でのお座敷唄として流行した。
「かっぽれ、かっぽれ、甘茶でかっぽれ」の囃子詞で知られる「かっぽ...

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