寿ぐ老い[小噺・鼎談]村瀬孝生|伊藤亜紗
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 Published On Jul 26, 2024

0:00:00 挨拶
0:02:27 《小噺》「生きること」村瀬孝生
村瀬さん、新人職員クボ君、元副社長のヨシオさんが、70代のチハヤさんを争奪するアメイジングな宅老所恋愛バトル⁉
介護する/されるという関係を飛び越えて対等にマジに〈生きること〉を教えてくれたチハヤさんのお話。

0:31:30 《対話と分かち合い①》
     ヨシオさんが車から出ない時の対応が「対等な関係」なのかなと思った

0:33:49 《小噺》「死ぬこと」村瀬孝生
看取りの場は、愛しさと切なさとユーモラスが入り混じった人の営みが生まれるとき。
飲まず食わずで15日生き続けたノブコさんと娘さんの真面目で滑稽な〈死ぬこと〉を巡るお話。

1:04:26 《対話と分かち合い②》
 Qノブコさんは最後まで意識はあったのか?
 Qたくさんの看取りを経験されてご自身はどういう死に方をしたいですか?

1:10:49 《鼎談》村瀬孝生×伊藤亜紗×山内泰
     なぜか泣けてくるのは「罪悪感」から?
1:24:38 「仕事」なのか「生きること」なのか?
1:28:12 嘘は本気じゃないと伝わらない介護の現場。
いかに本当を引き出すかという障害者の駆け引き
1:37:23 万策尽きた後は何が起きても平気
1:43:20 お年寄りによってもたらされる「アメイジング」
1:48:51 《対話と分かち合い③》
     (感想)子どもと保育者の関係に似ていると思った。子どもも“アメイジング”
1:49:35   Q「よりあい」のようなあり方がなぜ可能なのか?
1:56:54   Q「アメイジング」と感じられる域にどうしたら行くことができるのか?また、それを人と共有するには?

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★★★『老人性アメイジング! 寿ぐ老いとベートーヴェン』★★★
ゲストによるユーモア溢れる介護トークやベートーヴェンが晩年に作曲した弦楽四重奏曲の魅力を紐解きながら、「老い」がもたらす豊かで自由な人間像を探り、ネガティブに捉えられがちな「老い」の概念を積極的に更新するイベント。

【公式サイト】https://www.setagaya-ldc.net/program/...

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■1日目:《寿ぐ老い》

「こんな老人ホームなら入りたい!」と全国から注目を集めている「宅老所よりあい」の施設長:村瀬孝生さんによるユーモア溢れる老い小噺。障害を持つ方々や介護・介助に携わる人々の声から新しい身体論・ケア論を説く美学者:伊藤亜紗さんの講演など。ネガティブに捉えられがちな老いの概念を更新する1日。

【開催日】2024年2月18日(日)11:30~18:30
【会場】東京大学駒場Iキャンパス 21 KOMCEE West レクチャーホール
【出演】伊藤亜紗[美学者、東京工業大学教授]、村瀬孝生[「宅老所よりあい」ほか統括所長]、山内泰[NPO法人ドネルモ代表理事、一般社団法人大牟田未来共創センター理事] 、セミナー参加者の皆さん
【撮影・構成・編集】三行英登
【主催】公益財団法人せたがや文化財団 生活工房
【協力】東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属共生のための国際哲学研究センター(UTCP)、公益財団法人せたがや文化財団 音楽事業部、世田谷美術館
【後援】世田谷区、世田谷区教育委員会

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超高齢化社会の現代。身体の衰えや記憶力の低下など「老い」を迎えることによって、それまでの自分が失われてしまうのではないかと不安に思う人もいるかもしれません。例えば、現代社会でネガティブに捉えられがちな認知症は、時間と空間の見当がつかなくなる方も多いといわれています。

一人一人の思いに寄り添う先進的なケアで全国的に注目を集める介護施設「宅老所よりあい」の村瀬孝生さんは、老いの世界を生きるお年寄りたちの真面目で滑稽な様子を、豊かなものとして積極的に捉え直す意味を込めて「老人性アメイジング」という言葉を提唱しました。それは幼少期には誰しも体験した「概念から解放された世界」を再び生きることでもあり、とくに芸術や音楽などの領域においては、日常的な概念や感覚から自由な表現が高く評価されてきました。

本企画の1回目では、「老いる」ことで見えてくる世界の別様の捉え方について、介護のユーモラスな実例を交えたゲストの講演や参加者同士の対話をとおして探求し、既存の「老い」の概念を更新することを目指します。

2回目は、作曲家ベートーヴェンが晩年に迎えた音楽の境地とはどんなものだったのか、クァルテット・エクセルシオによる弦楽四重奏曲の生演奏とゲストトークを交えながら作品の魅力に迫り、「老い」がもたらす豊かで自由な人間像を探ります。

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▶GUEST
伊藤亜紗 Ito Asa

美学者、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授、未来の人類研究センター長。主な著書に『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社新書)、『どもる体』(医学書院)、『手の倫理』、『ヴァレリー 芸術と身体の哲学』(共に講談社)、『きみの体は何者か―なぜ思い通りにならないのか?』(筑摩書房)、『体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉』(文藝春秋)他。共著に『「利他」とは何か』(集英社新書)、村瀬孝生氏との共著に『ぼけと利他』(ミシマ社)。『記憶する体』(春秋社)で第42回サントリー学芸賞受賞。
https://asaito.com


村瀬孝生 Murase Takao

「宅老所よりあい」「第2宅老所よりあい」「特別養護老人ホーム よりあいの森」の統括所長。1995年より高齢者が住み慣れた自宅や地域で暮らし続けるためのケアを実践する老人介護施設の草分け「宅老所よりあい」(福岡市)に関わる。時間割やノルマを設けず“お年寄りの思いに沿う介護”の実践は、NHKで密着番組が放送されるなど多くの注目を集めており、ユーモア溢れる語りで各地の講演会で会場を沸かせている。主な著書に「シンクロと自由」(医学書院)、『ぼけてもいいよ』(西日本新聞社)、『おばあちゃんが、ぼけた。』(新曜社)他。
http://yoriainomori.com


▶FACILITATOR
山内泰 Yamauchi Yutaka

NPO法人ドネルモ 代表理事、(一社)大牟田未来共創センター理事、(株)ふくしごと取締役、東京大学先端科学技術研究センター社会包摂システム分野特任研究員。美学(芸術哲学)研究に従事した後、福岡市および認知症ケアで知られる大牟田市などを拠点に、超高齢社会の諸問題を生み出す近代的な価値観を捉えなおし、これからの人間観や社会観に適った地域社会を行政や企業と共創するまちづくりの仕事に携わる。主な雑誌掲載に「老人性アメイジング!それぞれのリアリティの可笑しみ」(「精神看護」23巻5号、医学書院)など。
https://donnerlemot.com
https://poniponi.or.jp
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