広島×阪神 クライマックスシリーズ第一戦 ハイライト 2013/10/12
kimiga john kimiga john
215 subscribers
17,907 views
42

 Published On Oct 14, 2013

セ・クライマックスシリーズ第1S第1戦 阪神1―8広島(12日・甲子園) リーグ3位の広島が、同2位の阪神に先勝し、最終ステージ(S)進出に王手をかけた。先発したエース・前田健が7回を5安打1失点と好投。5回にはキラの勝ち越し3ランが飛び出し、初体験のポストシーズンゲームで白星を挙げた。阪神は高卒新人の藤浪を"奇襲先発"させたが、5回7安打4失点で完敗した。

 落ち着き払っていた。3点リードの7回、1死一、三塁のピンチを迎えても、前田健は慌てることはなかった。代打の桧山を遊飛に打ち取ると、日高を投ゴロに仕留め、力強いガッツポーズをつくった。球団初のCS開幕投手として、7回5安打1失点。自己最速にあと1キロと迫る152キロの速球を軸にして、マウンドでの姿が一際大きく見えた。

 いつもの甲子園とは違う光景だった。左翼席の一角だけでなく、スタンドの左半分を真っ赤に染めた大応援団に背中を押された。7回には今季、悩まされ続けた腰の張りが出て、マウンドで気にする素振りを見せた。右手中指には血マメもできたが、苦にせず好投。「WBCの時ぐらい燃えた。あれだけ大勢のお客さんが入ってくれて本当によかった」と感謝した。

 9月26日の中日戦(ナゴヤD)で打球を右膝下に受けた影響で、10月6日のヤクルト戦(マツダ)では上体に頼りすぎる投球となり、初回に5点を失った。中5日登板で不安視もされたが、きっちり修正。「久しぶりに気持ちよく投げられた。いい時のボールが投げられた」と胸を張った。

 バッティングセンスも相変わらずだ。先頭で打席に立った5、7回ともに右前安打でチャンスメーク。もともと打撃が好きとはいえ、後半戦以降、屋外で打撃練習を行ったのは決戦2日前だけ。緒方打撃コーチも「練習していないのに、いろんなボールに対応できるのは大したもの」と驚く二刀流ぶりだ。

 後輩に洗礼を浴びせた。7月7日に6歳下の藤浪との初対決(マツダ)で投げ負けた。09年に大阪・堺市内で自主トレ中に初対面してから注目し、藤浪が阪神に入団後も勝つたびに祝福メールを送ってきた。「プロの厳しさを教えますよ」と宣言しながら敗れた悔しさをバネに、翌週から自己最長の9連勝をマークした。

 第1S突破に王手。巨人との最終S(東京D)に進出すれば、中4日で17日の第2戦に先発することが濃厚だ。「チームとしていい戦いができているし、ひとつになれている」と団結をアピールした。チームは史上最低勝率(4割8分9厘)でCS出場。最大の下克上を果たすまで、右腕を振り続けるつもりだ。

show more

Share/Embed