【いますぐ太陽光発電?「家族タイプ別」検証】導入する・しない | 家族構成 | ライフスタイル | 蓄電池 | 太陽光発電の真実 | 女性建築士が検証
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 Published On Feb 21, 2023

岡山県倉敷市でパッシブ和モダンの注文住宅を手がけている、木絆(きずな)。今回は、太陽光発電について。いますぐ導入した方がいい人と無理をして付けない方がいい人の、家族構成やライフスタイルについて3つのタイプ別で検証します。ご自分がどのタイプに近いか分かったうえで、間違いのない選択をしていただきたいと思います。


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<動画チャプター>
00:00 オープニング
00:53 太陽光発電の基礎知識(仕組み)Point.1
03:16 太陽光発電の基礎知識(仕組み)Point.2
03:55 太陽光発電の基礎知識(仕組み)まとめ
04:56 太陽光発電タイプ別検証Aさん家族
06:57 太陽光発電タイプ別検証Bさん家族
09:31 太陽光発電タイプ別検証Cさん家族
11:25 太陽光発電タイプ別検証まとめ


<動画の内容>

◆オープニング
電気代が、ますます値上がりしてきました。そのため、太陽光発電を付けた方がいいと考える方も多くなってきています。

資金力のある方はどんどん太陽光を付ければいいと思いますが、無理をして、ローンをしてでも、付けようと考えられている方は支払いだけが増えてしまう危険性もありますので、しっかりと考えておきましょう。

今回の内容は、いま、太陽光を付けた方がよいと思われる家族構成やライフスタイルについて。そして逆に、いま、付けない方が良いと思われる家族構成、ライフスタイルについてお話をしていきますので、参考になさってみてください。


◆太陽光発電の基礎知識(仕組み)Point.1
太陽光発電の基礎知識(仕組み)についておさらいをしておきましょう。すでによく知っている方は、ここを飛ばしていただいても大丈夫です。

まず、太陽光発電の基本的なポイントを2つ押さえておきましょう。

まずひとつ目は、太陽光パネルは太陽が出ているときだけ発電するということです。発電した電気は、すぐさま家の中の照明器具や家電に供給されます。ちなみに曇っていても、雨が降っていても、少し電力量は落ちますが発電をします。

しかし、日が沈むと太陽光パネルは全く発電しなくなります。つまり、太陽光パネルからの電気は、一切家の中に供給されないという状態です。

もう少し詳しく説明をすると、家の中の照明器具や家電への電気の供給ルートは、太陽光パネルを付けた場合、太陽光パネルからのルートと、電力会社から買うルート、2つあるということになります。

この2つのルートをどうやって使い分けているかと言うと、太陽が出て太陽光パネルが発電をし始めると、いったん電力会社からの電気はストップします。日中は、基本的には太陽光発電からの電気で賄われていきます。

そして、日没後はどうなるかと言うと、太陽光パネルからの電気の供給は「ゼロ」 になり、契約している電力会社から100%購入することになります。

ですから、たくさんの太陽光パネルを搭載しても、日没後は、太陽光パネルからの電気は全く供給されないという点を分かっておいてください。


◆太陽光発電の基礎知識(仕組み)Point.2
続いて、2つ目のポイント。電気は簡単に貯められません。水道であれば、断水すると言われたら、浴槽とかバケツに簡単に貯められると思います。

しかし、電気の場合、5時間停電しますと言われたら、ほとんどの方は貯められないと思います。電気自動車や蓄電池などをお持ちの方は貯められますが、それ以外の方は貯められないのが実情です。


◆太陽光発電の基礎知識(仕組み)まとめ
ポイント1、2をまとめると、たくさん昼間に発電しても、昼の時間帯に使い切れないご家庭は蓄電池など貯めるものを持っていない場合、貯められないので、余分に発電した電気は流れていってしまいます。

ただし、無料で流れるわけではなく売電になります。現在、中国電力の場合ですと買電価格はわずか1kwあたり7.15円。

昔、42円で買電していたという時代があり、その頃は売電すればするほど儲かるという神話がありましたが、いまは買う金額より売る金額の方がはるかに安いと言うことを、しっかりと頭に入れておいてください。


◆太陽光発電タイプ別検証Aさん家族
それでは、ここからは3つの家族のタイプ別で見ていきたいと思います。4.2kwの太陽光を付けた場合、どういう結果になるのか検証してみました。

それでは、まずタイプAさん65歳。お仕事を辞められて、奥さんと奥さんのご両親との4人家族です。この4人は、ほぼ全員在宅されているので、昼間から電気を使われています。

そして、築30年の家に住まれているので、断熱性能としては良くないお家に住まれています。

それでは、こちらの棒グラフをご覧ください。こちらはハンファQセルズ4.2kwでシミュレーションした場合になります。

1月から12月までの発電量が棒グラフと、下の段の表にも数字で現れています。表の下部には、赤い数字で使用電力量が示されています。

Aさんの場合は、全ての月で発電量よりも使用電力量の方が上回っています。こういったご家庭は、太陽光を導入すると確実に昼間の電気代が安くなっていきます。

たとえば、いま4〜5万/月払っている場合でしたら、年間で18万円ぐらい差額が出ると思います。そうなると、たとえば太陽光を120万円で設置した場合、6〜7年で簡単に元が取れるという計算になります。

つまり、断熱性能がさほど高くないお家に住んでいて、昼間からかなりの量の電気を使っているお宅にとっては、太陽光を設置するのは非常に効果的ということがわかります。


◆太陽光発電タイプ別検証Bさん家族
続いて、Bさんの場合です。Bさんは1歳のお子さんと奥さんの3人暮らし。

奥さんは在宅ワークなのでお昼間、家で過ごされていますが、築3年で断熱性能のとても良いお家に住んでいることと、奥さんもとても電気代に気をつけて過ごされていることもあって、先ほどのAさんのお宅と比べると電気の使用量がかなり少ないことがわかります。

1月から12月まで全ての月で使用電力量よりも発電量の方が上回っています。ただ、だからと言って、電気代が無料になることはありません。夜間は電力会社から購入しています。

でも、年間で約3,400kwぐらい売電があり、単価7円で算出すると2万3,800円ぐらいの利益になります。こういったご家庭は、蓄電池を買って余った電気を溜めた方がよくないかなと思われるケースになります。

では、蓄電池を買うといくらぐらいかかるの?という話になってきますが、じつは蓄電池の寿命はだいたい15年ぐらい。いま、Bさんの場合ですと1年で、この蓄電池によって得をするのが大体3万8,000円ぐらいという試算になります。

そのため、15年続けると57万円ぐらい得をしそうという計算に。蓄電池が57万円以下であれば、これは買いだよねということになりますが、57万円で蓄電池が買えるかというと、現在まだその価格では販売されておりません。

最も使いやすいと言われている6.5kw相当の蓄電池でも本体価格と設置費込みで150万前後。もちろん自治体の補助金が出るとは思いますが、それを活用しても、57万円以下にはなりません。

ただ、災害時などでも使える安心感などを考えると、Bさんぐらいの場合であれば、蓄電池を購入するのも検討課題かなとは思います。


◆太陽光発電タイプ別検証Cさん家族
続いて、Cさん家族のケースです。Cさんは38歳で、奥さんも共働き。お子さんは小学生2人の4人家族。

日中はほとんど家に人がいない生活環境です。土日もお子さんのサッカーの試合などで家族全員、留守にすることが多いです。

使用電力量を見ますと、先ほどのBさんよりもおおむね、どの月も多くなっています。使用電力量と発電量の差で言うと、1800kwhぐらいですが、ここで先ほどのBさんとCさん、じつは大きな違いがあります。

それは何かというと、Cさんの場合、使っている電力がほぼ夜間(日没後)になっていることです。

お昼間にあまり在宅しない家族なので、じつは、昼間に発電した電気はほとんど売電している可能性が高いです。

そうなると、6.5kwではなくて、もっと大きな10kwぐらいの蓄電池を買って、そこに昼間の電気を溜めて夜間に回すことができれば、かなり効果的ではないかと思われます。

ただ、10kwの蓄電池を設置するには200万円ぐらいかかります。そうすると、やはり初期投資が高すぎてなかなか回収できないと思われます。無理をして、いま蓄電池をつけることは避けた方がいいパターンかなと思います。 


◆太陽光発電 家族タイプ別検証まとめ
それでは、いま見ていただいた3つのタイプのまとめをしたいと思います。

まず、効果がてきめんに出る方は、日中、家族が在宅している方で電気代が極めて高い方。こういった方は、蓄電池を付けるまでもなく、太陽光パネルを付けるだけで結果が現われると思います。

逆に日中、家に人がいないご家族や、さほど電気代が高くない方は、蓄電池をつけなければ意味がないかなと思います。売電してしまうだけなので。

ただ、蓄電池を付けたからといって、すぐにペイできる、得をするという感覚では付けない方がいいと思います。

自分の家族がどのタイプになるのかしっかりと見極めてから導入に踏み切ってください。


#太陽光発電
#蓄電池
#あなたのタイプは?

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